英文学の世界 ~ハックルベリー・フィンの冒険~
英文学の世界へようこそ!
皆さんのお住いのところの台風の影響は大丈夫ですか?私の住んでいるところは、風が若干普段より強いものの雨は大して降っていないので、これといった大きな被害は出ていません。台風にはさっさと去ってほしいですね。
さて、雨や風で何もできない時は「晴耕雨読」ということで、今回の記事は、英文学を解説する記事です。今回の英文学は『ハックルベリー・フィンの冒険』です。是非、お楽しみください。
今回のテキスト
ミニクイズ
問:本文を読んで以下の問いに答えなさい。
(1)本文1行目のwithoutの品詞を答えなさい。
(2)本文2行目のthat ain't no matterを和訳しなさい。
(3)本文には、文法上の間違いがあります。その箇所を指摘し、訂正しなさい。
本文解説とミニクイズの答え合わせ(解説込み)
いかがでしたか?なんかどことなく中高時代の定期テストを彷彿とするミニクイズを用意してみました。懐かしんで頂けたら嬉しいです。では、解説に移りましょう。
You don't know about me
・ここで言う「you」は「読者」のことを指します。
・この文脈での「me」はこの物語の主人公であるハックルベリー・フィンの事を指します。
訳:読者であるあなたは私(ハックルベリー・フィン)の事を知らない。
without you have read a book by the name of The Adventures of Tom Sawyer,
・withoutは一般的には前置詞ですが、今回は接続詞として用いられています。(ミニクイズ(1)の解答)
・時制は現在完了形が使われています。→have/has+過去分詞
・by the neme of~は熟語で、「~という名前の」という意味です。
訳:あなたは、『トム・ソーヤの冒険』という名前の物語を読まずして
but that ain't no matter
・ain'tはbe動詞の否定形の縮約形/助動詞のhave[has] notの縮約形です。
今回はbe動詞の否定形の縮約形です。
・noは形容詞です。
・ain't noは二重否定なので肯定の意味を表す このように考えるのが一般的ですが、今回は否定の強調の意味を表します。つまり、意味は否定の意味です。(黒人の方が使われる英語の特徴です。)
・matterは名詞で「問題」という意味
訳:しかし、それは問題ではない。(ミニクイズ(2)の解答)
The book was made by Mr Merk Twain
・この英文は受動態です。→「~される」
訳:この本はマーク・トウェイン氏によってつくられた(書かれて)
and he told the truth, mainly
・maiinlyは副詞で「主に/基本的に」という意味です。
訳:彼(マーク・トウェイン)は基本的に真実を伝えている。
There was things which he stretched
・thingsが複数形にもかかわらず、be動詞は単数形が使われている。これは明らかな文法上の間違いです。(ミニクイズ(3)の解答)
この文法上の間違いは作者であるマーク・トウェインが故意にした間違いです。この物語の主人公(この英文を話している人物)は学校に通っていない(学がない)という設定であるため、わざと文法的な間違いをしていまうす。
・動詞のstretchは「誇張する」
・whichは関係代名詞
訳:多少誇張した部分はある。
but mainly he told the truth
訳:しかし、彼は真実を伝えている。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます。今回は『ハックルベリー・フィンの冒険』の冒頭部の解説をしました。いかがでしたか?楽しんで頂けたら嬉しいです。では、次の記事でお会いしましょう。
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