ヤシガラ培土 生産国
私たちが扱うヤシガラ培土(ココピート)。
主にスリランカから輸入していますが、スリランカ以外の国でも生産されています。原料となるココナツヤシがあるのは、スリランカだけじゃないですからね。
南インド タミルナドゥ
有名なのは南インド・タミルナドゥ州。
タミルナドゥと聞いてもあまりピンとこないですが、州都はチェンナイ。都市名の方が有名ですね。日本からANAの直行便が就航している南インドの大都市です。
ヤシガラ培土(ココピート)の産地は、タミルナドゥ州の南部。チェンナイからだいぶ遠く、飛行機で2時間程度の距離。インド有数の一大産地です。
ここには多くの生産工場があり、ヤシガラ培土産業が地域に根付いています。
大規模工場と家内工業的な工場が混在しているスリランカと比較すると、家内工業的な小規模工場が多い印象です。
生産された製品は、チェンナイ港またはツチコリン港から輸出されます。
タミルナドゥ州の最南端には、以前ご紹介したカニャークマリがあります。
インドネシア 北スマトラ
インドネシア北スマトラ州に、メダンという都市があります。
国際空港があって、クアラルンプール ・シンガポールから1時間程度でアクセス可能な、意外と便利な場所。
ここも、ヤシガラ培土(ココピート)産地です。
元々はヤシガラ繊維産業が盛んなエリア。
ヤシガラ繊維は主に中国に輸出され、マットレスの原料などに使われています。
近年はスリランカやインドから技術指導・設備投資を受けて、欧米基準規格のヤシガラ培土(ココピート)生産をはじめています。
ここの良いところは、ヤシガラ培土工場が集まっているエリアが、メダン国際空港から車で10分圏内という好立地。メダン中心部からも1時間以内で到着できます。
普段スリランカで、工場まで片道4時間の道程を強いられる身としては、驚異的なアクセスの良さは魅力的です。
ところで、メダンはインドネシアで4番目に人口の多い都市。
大きなショッピングモールがあったり、レストランも充実してたり、もちろん高級ホテルも点在する滞在するには便利な街です。
一部のガイドブックには治安が悪いと記載されていますが、日中時間帯はそこまで心配することはないと思います(海外渡航時の基本的な注意点を守れば)。ただ、中心部にあるショッピングモールの厳重な警備はちょっと気になりましたが。
ヤシガラ培土(ココピート)は、他にもベトナムやタイ、一部のアフリカ諸国でも生産されています。
この様に生産国はアジアを中心にいくつかありますが、日本・欧米とも輸入されているのは圧倒的にスリランカ産製品です。
スリランカはヤシガラ培土(ココピート)が産業化された歴史も古く、蓄積された製造・品質管理ノウハウが他国とは違うと言えます。
スリランカには大小合わせて300以上のヤシガラ培土(ココピート)工場があると言われており、当然工場によって品質管理や対応可能規格の差はあります。しかし国単位で考えると、難しい品質基準や規格を求めらた時、スリランカは第一の選択肢となるのです。
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