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四行詩集

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ルバイヤート、ではないですね、懐かしき世界史B。ルバイヤート読んだんですけど、酒と女の子とが可愛らしく書いてあった気がします。いい時代だったのでしょうね。
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記事一覧

しんりょく

雨おちる。 浮かんでいく緑、 あふれる気球のfuelとは 体温。

ゲーム その2

言葉の星をくみあわせ 自分だけの太陽系をつくる このソーシャルなゲーム ずっと、好評発売中。

Dassa

カッコよく舌を出して 世の中を敵にまわすようなポーズをとりたくて 鏡の前で練習する それで満足する

掬って

透明な流れが織った、エメラルドを 両手をつかって掬い取って あの人に見せにいこう ゆっくりと、この濡れた脚で

「事実 小説 奇なり」 [検索]

人のあいだを錯綜するつながり それをいくつか鋏で切って 生まれてくるのがロマンです。 事実は小説よりも奇なりです。

お墓

君の墓碑銘を私が書くとして 馬鹿な人、と書いてあげたい わかんないの? 馬鹿な人

ゲーム その1

僕が決めた目標を 僕が決めたから、という理由で捨てる そんな情けのない ゼロサムゲーム

鏡窓

どこまでも見上げるほどの窓がある その数だけ働く人がいるとして 疲れはてたる誰かもいることだろう 東京、窓がみえなくさせる街

(無題)

身をよせ合って生きることをやめて 自分の持ち物を増やしていくことが そんなに偉いことなのだろうか、と ぐりとぐら

Gott ist tot

神はとっくに死んだそう。 なら、これはなんでしょう。 名前のつけられない神秘の 物音と香りだけ、感じられる日。

無回転

震えて、落ちる、 無回転ボール、 ほめてあげることが あっていい

窓枠

窓枠からさす陽は 私ではないところを照らす すこしだけくやしくて 中指の影をだす

頰をつたう

1年半、さよならした彼女の 頰からおちた涙をつかんで どうすることもできず、放す 想像の上

識らない

おいてきたか、おいてかれたか、 わからない そんな距離ですね、この部屋でひとり 僕がゆきたい、あの部屋もひとり