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君のイヤホンを

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#続きは気が向いたら

君のイヤホンを その1

前を行く彼の耳には、それぞれ一条のイヤホンがつながっていた。
たとえその耳が塞がっていなくとも、彼に話しかけることなんてわたしには出来ない。
「でも、、、なんか拒絶されているみたい」
ふと、そう呟いていた。もちろんその声も彼には届いていない。
わたしが彼と出会ったのは中学一年生のときだ。出会った、というか、彼のことを知ったのは。彼は運動ができるのに、男子中学生としてはあるまじきな程に周囲に優しくて

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