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今井らいん
2019年3月30日 11:46
前を行く彼の耳には、それぞれ一条のイヤホンがつながっていた。たとえその耳が塞がっていなくとも、彼に話しかけることなんてわたしには出来ない。「でも、、、なんか拒絶されているみたい」ふと、そう呟いていた。もちろんその声も彼には届いていない。わたしが彼と出会ったのは中学一年生のときだ。出会った、というか、彼のことを知ったのは。彼は運動ができるのに、男子中学生としてはあるまじきな程に周囲に優しくて