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君のイヤホンを

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#日記

君のイヤホンを その2

「ただいま」、という自分の声がいつもよりも家に響いた、ような気がした。お母さんは普通の反応をしているから気のせいかもしれなかった。まあ、そんなことはどちらでもよく、わたしは階段をかけあがった。
二階の一番奥の自分の部屋、その窓の下に机があり、引き出しがあった。わたしは部屋に入るまでは小走りだった。けれど、カバンを下ろしてからはすこしずつ湧き出す緊張感にひきづられるように、ゆっくり、ゆっくりと机に近

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