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混雑状況の配信事例をまとめてみた【図書館・書店向け】
LINEのサービスを使って出版市場を盛り上げるサークルLINE BOOKUOKAです。
新型コロナウイルス感染症の影響により、密を避けるための入館規制を行ったり、事前に混雑状況をネット上でお知らせする取り組みが出てきています。図書館・書店も例外ではないようで、今回はそれらに関する事例をまとめてみました。
記事後半では、LINE公式アカウントを使用した混雑状況の配信についてもご紹介しますので、最後までぜひご覧ください!
図書館による混雑状況の発信事例
はじめに、実際に混雑状況を発信している豊中市立図書館の事例(*1)をご紹介します。
豊中市のホームページでは、役所の窓口や図書館の混雑状況を、「青…空き」「黄…やや混み」「赤…混み」の3段階でリアルタイムに更新しています。利用者の方はパソコンやスマートフォンから手軽に混雑状況を確認できるため、「市民サービス向上」と「新型コロナウィルス感染症の拡大防止」につながることが期待されています。
*1:株式会社ロコガイドとの「ICTを活用した情報発信に関する連携協定」
https://www.city.toyonaka.osaka.jp/joho/koumin_renkei/kyotei/kigyo_renkei/a001100.html
このように豊中市で実施している取り組みをはじめ、図書館・書店で活用できる混雑状況の配信方法をまとめましたのでご紹介していきます。
① 混雑状況の手動反映
まずご紹介するのは、豊中市も導入している「混雑状況配信サイト」を活用した発信方法です。職員が実際に目視で混雑状況を確認し、専用のボタンを押したり、管理画面を更新するなどの方法で、混雑状況が反映されるサイトです。
現在全国の図書館で活用されているのは、「VACAN」と「ロコガイド」の2つのサイトです。施設ごとのページが発行されるので、ページのリンクを自治体の公式サイトに設置することで、利用者・お客様に混雑状況をお知らせできます。
▽VACAN導入館
・多摩市の図書館(全7館)
・桐生市立図書館(開架・読書室)
▽ロコガイド導入館
・豊中市の図書館(全8館)
・福井県内の図書館(全3館)
・草津市の図書館(全2館)
・浜松市の図書館(全22館)
・和歌山市民図書館(学習スペース)
② AIカメラでの混雑状況解析
次にご紹介するのは、AIカメラを用いた混雑状況の分析です。
紀伊國屋書店 新宿本店がAIカメラを用いた「密回避サイネージ (*2)」を導入しました。Webカメラで取得した画像をAIソフトウェアが解析し、混雑状況をサイネージに表示させています。
目視と手動での反映と違って、AIカメラを使用すれば、混雑状況の反映はAIに任せ、スタッフは本務に専念できる環境を構築することが可能です。また混雑状況をデータ化し、店舗オペレーションに役立てる…といったことも期待できます。
*2:AIでレジの混雑状況を可視化 空いているフロアを案内する「密回避サイネージ」
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2012/15/news147.html
また、別府市では「リモートライブラリー+事業(*3) 」を開始しており、その一環でAI解析が可能なカメラを設置しています。利用率や利用者の属性、滞在時間の分析にこのAIカメラを使用するとのことです。
*3:別府市(大分県)、コロナ禍を経ての分散型図書館サービスの提供可能性や市民ニーズを検証する新図書館整備事業の実証事業「リモートライブラリー+」を実施中
https://current.ndl.go.jp/node/42988
③ 混雑状況をLINE公式アカウントに反映
最後に、これはまだ図書館や書店での事例はありませんが、上記のような混雑状況の配信を、LINE公式アカウントから行うこともできます。
福岡市では文化施設の混雑状況配信にVACANを使用しています。
ユーザーはLINE公式アカウント上のリッチメッセージから、VACANの施設ページへ遷移し、混雑状況を確認できます。(*4)
LINE公式アカウント「福岡銀行」では、銀行窓口の混雑状況を、LINE公式アカウントの応答メッセージを使い見やすく配信する取り組みが行われています。(*5)
一見するとどちらも書店や図書館への導入は難しいように感じます。しかし、一部開発を加えている部分はあるものの、基本的には、企業側で取得した混雑情報を、LINE公式アカウントの一般的な機能で配信しているので、実はそんなに導入のハードルは高くありません。
例えば②でご紹介した、AIカメラで取得した混雑状況データを、LINE公式アカウントから配信したり、もっと簡単な方法だと、①で紹介した混雑状況配信サイトのURLをリッチメニューに設置することもできます。
AIカメラの設置や混雑状況サイトへ登録するのは時間がかかる…という場合でもご安心ください。LINE公式アカウントさえあれば、リッチメニューと応答メッセージを組み合わせることで、LINE公式アカウントのみで混雑状況を配信することも可能です。
ぜひ導入しやすい方法で混雑状況配信をお試しください。
リッチメニューや応答メッセージの設定は、下記の記事で配布中のマニュアルをご参考にされてください。
*4:文化施設の混雑情報をVACANが配信 福岡市実証実験フルサポート事業「観光・交通テック」でLINEと連携
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000018933.html
*5:LINE Fukuoka、新型コロナウイルス感染症対策で福岡銀行と連携 LINEでリアルタイムに店舗の混雑状況を確認できる機能を公開
https://linefukuoka.co.jp/ja/pr/news/2020/061110
まとめ
ウィズコロナ・アフターコロナでは、いかに密を避けて、利用者様・お客様が安心してサービスをご利用いただけるかが重要になります。また、自習室や子供の遊戯スペースなどの混雑状況は、コロナが落ち着いた後でも利用者には役立つ情報かもしれません。
今回ご紹介した混雑状況の配信とLINE公式アカウントを、今後の図書館・書店運営にぜひお役立てください!
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