つぶやき日記7ー将来のために人々の頭の中の知識を記録して欲しい
毎日、能力の低下を感じる昨今、
残りの人生は
人様に迷惑をかけないように、
健康とお金をちょびちょび使って生きていくしかない。
それが、個人レベルでの将来への展望である。
とはいえ、
日本というありがたくも美しい国に生まれた恩返しに、
将来こんなことを、誰かがしてくれたらなあ、
と思うことがある。
日本の土地に根付いて生きてきた人たちが持つ知識を
記録にとって欲しいのだ。
特に
農業や漁業、林業など、従事者が減っている産業で働く人の
頭の中に記憶されている知識を、
国レベルで体系的に収集保存していただきたい。
それはきっと
将来の日本を助ける。
工業化が進み、
都会で生まれ育った私なんぞは、
草木一本育てる知識も能力もない。
でも、
何世代にもわたって農業をしてきた人の、
その土への、山への、周辺の草木への、
親から子供に受け継いだ知識というものは
大変なものがあるはずだ。
そんなものはないと、謙遜する人もいるが、
もうすでに見え方が違うのだ。
自信を持って見えていることを語って欲しい。
同じように、
山の中を歩き回ることで
体が覚える知識を持っている
林業従事者や、
かつては防人の役割まで担ったであろう
漁師の人々の持つ知識。
水上からは見えない水中の地形
潮の満ち引き、
生息する魚類の知識、
天気を読む能力。
こういうものは、
新たに学び直すとなったら大変な作業だ。
頭の良い子を大学などで教育して、
さてこれらの知識に該当するものが得られるかと言えば、
全くの無理である。
しかも、人口がこれからも減って、
これらの知識を体得していく次の世代がいなくなり、
いつかはそれは、
誰も知らないこととして風化してしまう。
それが怖い。
何も知らない私が怖がってどうする、
と思われるかもしれない。
でも、自分の知っていることが、
頭の中や世の中から
消えていくのを経験する年齢になったからこそ、
世代や年齢を重ねた知識というものの尊さを
ひしひしと感じる。
失いたくない。
失うべきではない。
今ならできるはずだ。
デジタルを使って、
あらゆる漁師さんやお百姓さんに、
その知識を語ってもらい、
その背景とともに、記録してほしい。
そういう専門の省庁や企業、非営利団体が
立ち上がってくれないかしら。
私の考えていることとは違う、
政治的な記録ということになるかもしれないけれど、
こんな文章が参考として面白いのでここに添付します。