つぶやき日記#18 ートランプが勝って学んだ単語-TRIFECTA -
ニュースも大して見ていない私
ですが、
夜寝る前に、チャットグループをチェックしたら、
あらあら、未読がたくさん。
急いで開くと、
「アメリカでトランプ大統領が勝利した」
ということで、会話の応酬になっていた。
仲良しグループのチャットなので、
中には強いご意見を言う人がいても、
みんなそれなりに、知性と教養で交わし合う、
という気分の良いグループです。
政治的にはっきり言う人は、
民主党支持者でアメリカ在住の人に多い。
日本在住も含め、
いろんなバックグラウンドの人が集まってるグループです。
アメリカ在住の人たちは特に、
英語と日本語がちゃんぽんになってます。
日常の思考回路が英語になっているからしょうがない。
私もこういうところで、学ばせてもらいます。
例えば、今回出てきたのは、
Trifecta 三つの偉業(または悪行)
という単語。
その場ですぐには日本語にならないから、
そのまま英語で打たれている。
それで他のメンバーも納得、
という感じ。
私も急いでググって、
「ああ、そういうことね」
みたいな感じ。
学ぶこと、多し。
友人達に感謝。
で、
Trifecta ですが、
今回の選挙に関して言えば、
「大統領職、アメリカ連邦議会の上院、下院の三つが、同じ党派になること」です。
州政治や地方政治でも、
大統領の代わりに知事や市長、となるだけで同じです。
自分が共和党なら、今回は「三つの偉業」だけど、
(まだ確定していないみたいですが、そうなりそう)
民主党なら、「恐ろしい三つの悪が揃った」、
ということになるわけです。
日本語でなんていうのかなあ。
これからのメディアに注目ですね。
ちなみに、
元々の意味は、競馬の三連勝単式、
から来ているらしいです。
そこから、
三つ揃って何か目覚ましい現象の時とかに使われるみたい。
参照:ミリアム・ウェブスター辞典
転じて、
バスケットの3ポイントシューターが3連続でシュートした時など、
スポーツでも使われる表現です。
そして、
不動産の分野でも使う表現です。
不動産のトライフェクタは、
Location, position, outlook,
立地、配置、外観
とでも訳せるでしょうか。
日本では立地の中に配置も入ってますが、
住所及び駅からの距離などが立地なのに対し、
東南の角地、などが配置。
三つの要点が揃ったトライフェクタ物件。
ただ、
「Location! Location! Location!」
などと売り込んでいる宣伝も多く、
特に海辺の物件などは、
ビーチにどれだけ近いか、が価格の決め手。
上物は自分で手直しすれば良いので、
ともかくこの立地を手に入れるのが先決!
と言わんばかりの広告を目にします。
日本語でも、
「三拍子揃った」という表現がありますから、
三つ揃うと説得力があるのでしょうね。
私が若い頃は、
「結婚相手に求めるものは三高」
などと言ったものです。
ちなみに、
背丈と学歴と給与の三つが高いことを示すそうです。
ふーむむむ。
そういう人と結婚した人に、
「で、今も幸せですか?」
って、後追い調査してほしいですよね。
なんて、
またまた発想がどこかに飛んでしまう私。
でも、続けてググっていたら、
オープンハウスという会社が、
アメリカの不動産投資を始める人のために、
「真っ赤な州と真っ青な州を見分ける-トライフェクタ-とは」
という記事を載せているのを発見。
趣旨は、
真っ赤(共和党)の州の方が不動産投資がやりやすい(かもしれない)
ということらしい。
本当かな。
ご興味があれば、どうぞご一読ください。
トランプさんが勝利ねえ
政策に良い点もあるんだろうし、
超頭が良さそうなのはわかりますが、
なんだか一昔前の、
白人男性至上主義の権化、
みたいに見えちゃうんですよね。
実際は違うだろうけどね。
本当にそんな人だったら、
ずっと前にコケてるでしょうから。
でも、コケても立ち上がる力をお持ちなのか。
パワフルな方なんでしょうね。
でも、身近なところで、
私の連れ合いが支持者なんです。
それも、
こんな悪人、大統領選で勝つわけがない、
と、日本のメディアとかが
絶対にヒラリー・クリントンの勝利、
と言っていた頃からの支持者。
で、
共和党支持者は、
突然過激な行動に出たりするくせに、
普段は口が重い、
だから民主党支持のメディアに言われたい放題、
みたいな印象を、
私は勝手に持っています。
ともかく、
みんなが民主党支持の時に、
うちの人はトランプ支持を公言していたので、
そうすると面白いことに、
隠れトランプがたくさん寄ってくるんですね。
この人の前でだったら、
本音を言っていいんだ、
的な感覚でしょうか。
ともかく民主党の大きな母体の一つと言われているのが、
教師の労働組合。
だから、教育の現場などは民主党と直結しているし、
学校などで優秀な人がなりやすい職に
メディアなどがあったのではないか、と思うのです。
素人考えですけどね。
ある時、
まだインターナショナルスクールの中学生だった子供が
不幸せそうにしているんです。
よくよく話を聞くと、
社会の授業で、
共和党と民主党に分かれてディベートをすることになり、
自分の信条とは無関係に党派を割り当てられるのですが、
うちの子は共和党になり、
普段、父親が褒めてる通りに
トランプ氏を褒めたみたいなんですね。
子供って、単純で可愛いですよね。
そしたら、
社会科の先生が、えらく立腹して、
トランプがどんなに差別主義で人道に反するか、
子供が半べそをかくまで
とくとくと諭されたみたいなんです。
「トランプって悪い人なの?」
という子供の単純な質問に、
イエスかノーで即答できる親がいるでしょうか。
その先生は、
アメリカ人ですらない。
インド系イギリス人の女性でした。
どっちかだけ支持するなんて、
そういうのを差別という、って
習わなかったのかしら。
と、親はとってもご立腹ですよ、ほんと。
それはともかく、
その後トランプがヒラリーに勝って、
日本のマスコミとかも慌ててましたよね。
私は別に、
トランプ支持者じゃないですが、
あの頃憤慨した記憶に、
トランプが言う「you」は「お前ら」
と訳し、
他の人の言う「you」は「皆さん」
とか訳して、
トランプをことさら面白おかしく
報道していた日本のメディアが
たくさんあったように思うのです。
トランプ氏の特異性を表現したいなら、
きちんと言葉で表現すべきで、
彼の発言を曲げかねない意訳などは
極力避けるべきだと感じた私は、
へそ曲がりかしら。
日本は、選挙にも関係ないし、
どうでもいいようですが、
でも、そういう報道だと、
視聴者が、
自分の感覚で物事を判断するのが難しくなる。
そういう意味で、
やっぱり間違っているような気がしました。
今朝はトランプ勝利で鼻息が荒くなっている連れ合いに、
「これでアンハッピーな人もたくさんいるんだから、
強気の発言で恨みをかったりしないでよ」
と、送り出したのでした。
でも、この感じ、
どこかで・・・
そうそう、私が小学生の頃、
カリスマ性の強い、田中角栄という総理大臣がいて、
私の父親がえらく心酔した挙句、
「私なんかも、田中さんと同じで、
尋常小学校しか出てないんですよ」
と、学歴詐称して言って回るのを、
母が後ろから訂正してまわっていた。
あの時の感覚に、
ちょっと似ているのかも。