パラレルからVも 二輪車 過渡期って面白い その2 ~当たり前過ぎて意識しなくなっていること
過渡期って、多様性の極み。とても興味深い時間です。
本田技研工業さんの中型·大型二輪車の例を中心に1980年代初めのバイクプーム期を楽しんでみたいと思います。
1981年。エアコンの無かった日産ブルーバードU(610) 1600GLから
トヨタクレスタ スーパールーセントに乗換えて一寸いい気分になっていました。
(因みにこの頃は車も過渡期で、鉄鋼会社さんが頑張って高張力鋼板が普及し、丸っこいデザインではなく、以下の写真の様なシャープで上品なデザインが可能になりました。)
当時は渋滞が酷く、環七内回りで渋滞に捕まって微妙な気分だった時のことです。ヤマハのXZ400D青白フルカウルが、まるでヨットのように颯爽と反対車線を駆け抜けて行きました。渋滞関係なく。
美しい。
正に心を奪われました。
V型2気筒DOHC・4バルブ、シャフトドライブでフルカウルでした。理工学部の学生としては美しく、先端技術ということですっかり惚れ込みました。1980年代初めの二輪車に技術展開、過渡期にハマってしまいました。その一つの作品に出会ってしまいました。
欲しい。
たまたま、アルバイトしていた塾の塾長が、ミニカウル付のホンダの並列4気筒DOHC・4バルブ CB750に乗っていて、遅咲きながら二輪車所有欲が湧いていました。紳士なセダンであるクレスタと対極のスーパースポーツ。限定解除した選ばれし人のみが乗ることがてきるということも、心を掴みました。
1982年ホンダからCBX400インテグラが発売されるなど、標準装備としてカウルが装着され始めました。
バイク雑誌には、例えば絶滅してしまったターボ付きの二輪車(例:ヤマハXJ650TURBO)まで、意欲作が目白押しでした。
今でしょ。大学の生協で免許講習の契約をしました。自動車の普通免許は持っていたので、4万円弱でした。バイト代1ヶ月分でお釣りが来る安さ。座学も実技も10時間程度で直ぐに免許取得。
ヤマハのXZ400D青白フルカウルが最有力だったのですが、ツアラーの性格が強く、エンジン性能、シャフトドライブという機構などデザイン以外が見劣りしました。
セダンと対称的なスーパースポーツが欲しくなりました。
その時、ホンダからVF750Fという最新技術満載のフラッグシップモデルがリリースされました。時代を画すデザインでした。V型4気筒DOHC・4バルブ、フルカウル、フルディスクブレーキ、特にフロントはデュアルディスク。運動性能高すぎる故にバッグトルクリミッターまで装備されていました。車体はトリコロールのスマートなデザインでした。
このように1980年代前半は、新技術搭載の二輪車が百花繚乱。その後、それぞれが熟成を続けています。
参考
VF750Fの進化
蛇足
因みに、私は中型免許しかなく、下位モデルのVF400Fを購入。しかし矢張り不満足。限定解除してVF750Fを購入しました。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?