【はじめてのnote】格ゲーが盛んだった頃のゲームセンターの話
ストリートファイター6から始めた人から、「昔のゲームセンターで格闘ゲームをしてみたかった」という話を耳にすることが度々あったので、私がゲーセンに通っていた時期、どのような様子だったのかを何回かに分けて私の主観で書いていきたい。
今回は私がゲームセンターによく通っていた時期、ホームゲーセンではどのような光景が日々繰り広げられていたのかを高校生当時の私の記憶を辿りながら綴っていこうと思う。
今はそこまで格ゲーをガチでプレイしていないが簡単に私の格ゲー遍歴を
(括弧内は使用キャラ)
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MELTY BLOODシリーズ
(七夜志貴、ロア)
BLAZBLUEシリーズ
(前期:ハクメン、ヴァルケンハイン 後期:バレット)
ギルティギアXrdシリーズ
(レオ)
その他にも様々なゲームをプレイしているが、力を入れてプレイしていたのは上記3タイトル
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高校生の当時、私が住んでいた地域には格ゲーが盛んなゲーセンがいくつかあったが、何故か地下ゲーセンが多かった。
授業が終わり、帰宅部だった私は自転車で学校を後にする。家に向かう道とは別の道を通りゲーセンへ向かうのがお決まりのコースだ。
商店街のアーケードの途上にひっそりと存在する地下へと続く薄暗い階段。降る階段の左右の壁には稼働中のゲームのポスターがびっしりと貼られている。
降りた先には店名と営業時間が書いてあるくたびれた紙が貼られた反応の悪い自動ドア。
数秒待ってからようやくドアが開くと、鼻腔にタバコの煙の臭いがお出迎え。慣れているので気にすることもなく店内に足を踏み入れると、最低限の明るさに絞った蛍光灯と筐体モニターの明かりが主な光源のうす暗い店内が目の前に広がった。
うなぎの寝床のように横は狭く奥に長い構造の店内には、背中合わせに2台一対で配置された筐体がびっしりと並んでいる。
どの筐体でも対戦が繰り広げられており、ゲーム音やボタンを弾く音が洪水のように耳に流れ込む。
連勝している猛者が対戦している筐体では、缶コーヒーを片手に腕を組み、通称ベガ立ちの姿勢で観戦をしている数名が。
今の対戦が終了したら次に乱入するため控えている者、立ち回りを目に焼き付け自分に取り込もうとする者、ファンボーイ。一口にベガ立勢と言っても様々だ。
筐体の陰になっているが店内の壁には様々なゲームの大会日程やランキングバトルの成績などが貼られている。タバコのヤニで黄色くなった数年前のランバトの成績表なども残っており、眺めているとプレイヤーの移り変わりと歴史を感じさせる…、と思っていたら最初期のランバトから最新のランバトまで全てに名を連ねているプレイヤーもチラホラと存在していた。しっかりと上位成績を残し続けており、今も昔も経験値を積み上げたオジが強いゲームなのは変わらずだ。
天井からはこの店で闘劇の予選を勝ち抜いたプレイヤーから寄贈された青切符、赤切符が複数枚掲示されている。
格ゲーマーにとって目標の一つとして挙げられる闘劇出場。波いる競合を倒し、人によっては全国様々な場所へ遠征を行い、競い勝ち取ってくる物だ。ゲームに込められた熱、思いはその切符に凝縮されている。紙一枚と侮るなかれ、その紙一枚を目標に競い合っていたプレイヤーは当時ごまんといたのだ。
身内同士で対戦しているようで、台を挟んで煽り合いをしながら対戦しているところもある。
「今のやってないやってない!」
「中段見えておらず〜?」
「お疲れ様でした〜!」
「幼稚園からやり直してからまた来な!」
などなど、身内同士だから言える言葉で煽り合う二人。他にも文章では書くことを憚られるような言葉で煽り合うこともあったので割愛。
誤解なきように断っておくが、気心の知れた相手以外では決してこのようなことはしない。流石にそのあたりは弁えている。
身内間ではこれくらいの煽り合いはもはやコミュニケーションの一部だったりしたので、人に合わせてラインを弁えた上で煽り合いをする事は私の周りでは多かった。
賑やかな一帯を通り過ぎ、腰の高さほどの両替機で500円玉を両替。お目当てのゲームに着席した。まだプレイしている人はいないようなので、アーケードモードで乱入を待ちつつコンボ練習を出来そうだ。筐体に置かれていたアルミ灰皿を邪魔にならない位置に移して100円を投入。
1P側のクレジットの表示が0から2に変わり、今日は100円2クレの日だった事を思い出した。
今日は対戦が盛り上がりそうだと嬉しくなりながら、キャラクターをセレクトしアーケードモードを開始する。
2ステージほど進んだところで、小気味いい音と共に2P側のクレジットが0から2に変わり画面が停止。
「 Here comes a New challenger」
今日初めての乱入、第二村人発見。
キャラとカラー選択からプレイヤーのあたりをつける。当時は専用のカードにプレイヤーデータを記録できるゲームはまだ少なく、私がプレイしていたゲームは対応していなかった。
(当時だとバーチャファイターと鉄拳くらい?)
その為、キャラとカラー、そして立ち回りがそのプレイヤーのアイデンティティだった。
このゲーセンでこのキャラのあのカラーは一人しかいないので分かりやすかった。
この前は負け越しているからリベンジマッチにちょうどいい。対策も考えてきているから実践で試してみるいい機会だ。
そうして対戦が始まり、この一戦が終わるまでに他の知り合いも到着して後ろでベガ立ち。あとは勝って負けてを繰り返し時間が許す限り対戦をする。
これが下校後によくあるルーチンで、私が通っていたゲーセンではよくある光景だった。同じような体験をした人は他にもいるかと思う。今もプロゲーマーとして活躍している人もゲーセン勢は多いので私よりもより濃い体験をしている事だろう。
私は特に実績もない木端プレイヤーだが、こういう光景や様子がゲーセン中心だった当時の格ゲーシーンにはあったんだよという事を残しておきたいと唐突に思ったのでnoteに書いてみた。
今後も私が体験したいろいろな事を書いていきたい。
非常に拙い文章で恐縮だが、こんな雑な文章でも少しでも当時の伝わればいいなと思う。
対戦よろしくお願いします。