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”好きを引き出して伸ばす”子どもの講師体験!「キッズティーチャー」が親子におすすめの理由

いまや小学生でもスマートフォンやタブレットを持っているのが、当たり前の時代に。デジタル機器ばかりで、友達と仲良くしているのか、健康被害はないのか、学校の授業についていけているのかと、心配される保護者の方も多いと思います。
また心配する一方で、自分自身もスマートフォンばかり触っていて、子どもや家族とコミュニケーションがとれていないと感じ る人も増えています。

そんな、子どもの将来を心配される方や親子関係を気にされる方へおすすめしたいのが、子ども達が自分の好きや興味関心事をとことん探求し、誰かへ教える「キッズティーチャー」を親子のイベントとして開催することです。


子どもが講師役!キッズティーチャーとは?

私が初めてキッズティーチャーイベントを開催したのは、2023年3月でした。埼玉県秩父地方にある横瀬町という場所で、LAC(LivingAnywhere Commons)というワーケーションができる施設があり、そちらのイベントスペースをお借りしました。当日は、地元親子や子ども達をはじめ、関東方面からも親子で来場くださり、大人を含めて約10名の方が参加者として会場に集まって下さいました。

初回キッズティーチャーのテーマは、キッズティーチャーを務める女子2名(当時小学5年生と6年生)が好きな、「マインクラフト(以下、マイクラ)」というオンラインゲームを使って、知らない人と仲良くなること。内容としては、まずキッズティーチャーがマイクラの基本操作をレクチャーし、その後で参加者全員がオンラインで同じワールド(マイクラ用語で創造の世界のこと)内に集まり、一緒に村づくりをしました。

このときの様子を、現地にたまたま宿泊滞在されていたLACユーザーさんがボランティアとして撮影、素敵なプロモーション動画にしてくださいました。よろしければご覧ください。(約1分半です)

キッズティーチャー実施のきっかけ・概要

キッズティーチャーは、コロナウイルス感染症がきっかけとなり在宅時間が増えてしまった我が家の課題をポジティブに切り替えられないか子どもの夢や目標につながるような経験を生み出せないかと考えたのが始まりでした。

また、一緒にキッズティーチャーとして参加してくれたお友達は、自分が通う学校で気の合う友達が見つからないと、数カ月間も不登校状態(本人に掲載許可確認済み)だったこともあり、大人がワーケーションのような場所を利用したり、自由に働く場所や住む場所を選べたりできるように、子ども達にも場所に制約されない学びや出会いが必要なのではないかと考えました。

明るくて人見知りをしない性格をいかして、メイン司会を務めてくれたキッズティーチャー役のわーちゃん。

■キッズティーチャーの概要

キッズティーチャーは子どもが主体であるイベントです!
・講座内容や資料作成も全て子ども達で行う(講座内容は大人も一緒に考える、資料作りは大人からレクチャー)
・保護者は基本見守るだけ。絶対に教えない、ヒントは与えてよい。材料も工夫して使うのが好ましいが、思いつかないときは購入してよい。
・イベント内容は、自分たちだけでなく参加者と一緒に楽しめるもので。
・子どもの好きや得意以外に、やってみたいものでもよい。ただし最後までやり切ること。
・できれば次につなげていく。キッズ達が成長し、自分たちでキッズティーチャーをプロデュースしていけることが理想的。

キッズティーチャーの効果

普段大人しくて人前で話すのが恥ずかしい、キッズティーチャー役のゆーちゃんは、下準備や資料作成、当日のコマンド対応を担当

初めてキッズティーチャーを開催し、一人の親として感じたことや、参加者からいただいた感想などから、キッズティーチャーを実施することで得られる効果について考えてみました。

<子ども達>
・子どもが自分の強みを発見できる。
・好きなことを深めて、個性を伸ばせる。
・学校以外にもつながりが生まれる
・目標や目的を共有し、チームワーク力が身に付く
・実現性、企画から実行まで考える力、問題解決力が身に付く
・アウトプットに対する自信が付く
・家族や友達以外とのコミュニケーション能力が高められる

<保護者>
・子供から学びを得ることで新たな自分に出会える
・子どもの成長を間近で見られる
・知らなかった子どもの能力に気付ける
・一緒に何かをやり遂げるきかいになる

<参加者や地域>
・多世代交流のきっかけになる
・高齢者向けなど、地域のイベントになる
・まちづくりのきっかけになる

イベント参加者の感想

参加者アンケートより
・自分で考え行動できるキッズティーチャーの姿に感動した。
・資料も全部自分たちで用意したのが凄いと思った。
・自分もやってみたい!
・起業に年齢は関係ない。社会のルールに対応できる人間のサポートが必要なだけだとわかりました。
・ルール決めがきちんとできていなかったので違反する子もいた。
・画面に夢中になりすぎていたからもう少し楽しめるテーマ決めが必要。

■LAC横瀬コミュニティマネージャーから応援メッセージをいただきました!

LAC横瀬コミュニティーマネージャーのおけいさん

400キロも離れた町からやってきてくれたふたりのキッズティーチャー。
資料も手作りして、いろいろなトラブルも想定して、準備を重ねて臨んだ当日。「好き」や「楽しもう」という気持ちは、住んでいる場所、会ったことがあるかないかなんてことをひらりと超えて、その日出会ったキッズたちは、一緒の時間を楽しみました。
そして嬉しかったのは、ふたりが横瀬を離れた数日後、横瀬にもキッズティチャーが誕生したこと。
キッズティーチャーの輪は今後もっと広がっていくと思います。

おけいさんは、施設利用者の方へチラシを配っていただくなど、集客のお手伝いをいただいたり、私たちが現地へ訪れた際はとても暖かく迎えてくれました。初めての場所であったのにもかかわらず、キッズ2人も私も、まるで田舎の親戚の家のようにくつろぐことができました。
ワーケーション施設では、こうした知らない者同士でも気軽につながり、新しい出会いがあります。また、子ども達にとって新しい自分の居場所がみつかり、普段とは違う環境でこそ自由に伸び伸びと自分をだせることに気付ける場所でもあります。今後このようなワーケーション施設でイベントを開催していくことにあたり、メリットを感じました。

キッズティーチャーが親子におすすめの理由

普段子どもと接していると、親が予想しないところで熱中している様子がうかがえます。ゲームやインターネットがまだ珍しかった世代の私にとっては、なぜゲームやYouTubeに夢中になれるのか?と不思議にさえ思えてきます。それに、大人は仕事や家事育児と、なかなか熱中できる時間が持てないこともあり、また経験値が多い分、ゲームは目に良くないなど知識で考えようとしまいがちですが、まだまだ経験が浅い子ども達はあらゆる知識を吸収していける!そのため、資料作り用のデザインツールの使い方をちょっと教えただけで、あっという間に使いこなして資料制作していたことに、大変驚きました!

一日のなかで、今日は子どもとほとんど会話ができなかった…。
そんな風に思われる方は、是非子どもの好きを一緒に探求してみて下さい!
さらに調べた内容をお父さんや親せき、地域やPTAなどのイベント、オンラインイベントなどで、子どもが先生役となって教えることで、ただ好きだったものから派生して新たな好きが見つかったり、全く予想もしていなかった分野が得意であったことに気付いたりと、親子のコミュニケーションのきっかけになるだけでなく、子どもの成長を同じ目線で体感することができます。

私も、このキッズティーチャーのおかげで、子どもの好きや得意の原点を知ることができましたし、イベント開催後、話下手な子どもの不得意ではなく得意を伸ばしてあげようと意識が変わったことで、以前よりも子どもから話しかけたり教えてくれたりしてくれる機会が増えました。

みなさんも是非、キッズティーチャーで新しい自分を発見してみてください。

2023年7月に第2回目キッズティーチャーを実施予定!後日公開します。




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