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仕事の環境は最高だったけど暴走中国を離れてよかったという思いしかない

中国からベトナムに拠点を移した現採ワーキングママです。

結果的に5年で中国を離れたんですが、行った当初は早くても当時3歳だった子供が小学校卒業するまで、最長18歳まで中国にいようと考えていたんです。

私がいた環境は、シングルママにとって最高でした。

  • 職場に行くのは週3日ほどのフリーな働き方で固定給30万

  • 夕方もお迎えの時間に間に合うように帰らせてもらえる

  • 3LDKのアパート家賃タダ

  • 幼稚園はアパートの隣

  • 私立幼稚園だけど学費は年間20万円

  • 小学校は公立なので無料

  • 小学校まではバイク送迎7分

  • 地方なので物価も安い

  • 職場に子供を連れて行ってもいい

  • 長期休暇で1ヶ月旅行する時間とお金がある

最高すぎませんか?

シングルママになって、日本では育児と仕事、収入と支出のバランスが取れなくて無理!ってなってたんですが、子どもが小さいこの5年間、私は中国に救われました。

マックもスタバもない地方の地方で、外国人がいなくて不便なこともあったし、日本語で話せる大人の友達がいなくてちょっとした愚痴を言う相手もおらず、孤独を感じることもありましたが、育児と仕事の両立を余儀なくされた私にはこの環境だけで十分すぎました。

でも、厳しいコロナ封鎖が解除された後の中国社会は、明かに空気が変わり、抑圧された人々の邪気が充満した場所になりました。

私は動物的勘が冴えている方で、直感というか空気の変化みたいなものを敏感に感じ取るんですよね。

「これ以上ここにいてはいけない」

私のハイヤーセルフが、1年間ほどずっと警鐘を鳴らしていました。

1年もその声を無視していたのは、労働環境があまりに楽で経済的にゆとりがあったからです。仕事内容も楽しくて不満がなかったですし。

この環境を手放したくない…
でも、この国は、この社会はどんどん邪気が充満して危険になってきている…

私だけならどうなっても自己責任ですが、小学生の子どもがいます。

娘が現地校2年生の時に国語の授業で反日教育に触れた時から
この中にいさせるのはまずいんだろうな、とは思っていました。

それから政治的、反日的なことで個人攻撃をされたことなどが重なり、離れる決意をしました。

私たちが離れてからたったの2週間後に、アメリカ人教師4人が公園で刺される事件が起きました。

以降、日本人母子切りつけ、日本人児童刺殺、小学生切りつけ、車の暴走で35名以上死亡など、立て続けに通り魔事件が発生しています。

今の中国では普通の人が刃物を持ち歩いている、ちょっとした口論からすぐ切りつけてしまうということが多発しているとSNSには日々上がっています。

それに、政府は外国人に対する締め付けを非常に強化しています。

入国時の携帯やパソコンの検査、全中国人に外国人の言動監視、ネットの言論含め通報を奨励、理由なき拘束勾留、中国では外国人であろうとネット上でもVPNを使っていようと、またリアルでも常に言論を監視されています。

外国人であっても中国にいる限り、「民族感情を傷つけた」「社会秩序を乱した」などの都合のいい理由で警察に連行されます。

娘の言語教育の面を考えると、せっかく中国語ができるようになったのにもったいないな、と言う思いはあります。

もう少し定着するまで、10歳までいた言語環境の言葉は離れても生涯忘れないというので、せめて10歳までは現地校に通わせたかったんですが、経済崩壊に伴う治安の悪化ですから、言語より命の方が大切です。

まあ、中国の公立校では乱暴な子どもたちに囲まれて結構大変な思いをしていたので日本大好き娘は日本人学校で喜んでます。

母語は日本語なので、まずはしっかり日本語を身につけるということでよしとしましょう。それに、何よりも思想教育、人格の育成という面では絶対に日本人の学校がいいと私は個人的に思っています。

経済的には私の負担が増えて、今はやっていけるかしら、という不安も少しありますが、娘が日本語の勉強と日本食がすぐに食べられる環境で喜んでいるのでそれはよかったですし、中国の凄惨な無差別事件を見るたびに、あそこにい続けなくてよかった、今現地校に娘がいると思うと不安で夜も眠れなかったな、と思います。

日本でどうにもならなくなったピンチの時に中国に救われたのは事実ですし、同僚やよくしてくれた中国の人たちには感謝しています。

以前は中国が本当に大好きでした。
でも今は、さようなら。

中国語は、大好きな台湾のために忘れないようにしたいと思います。


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異国暮らしのリリィ
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