見出し画像

私の旅のスタイルを真似ようとしてうまくできなかった中国の友人たち

風の星座、住所地球の旅人である私の旅のスタイルは「長期滞在」です。

1週間休みがあれば5泊6日。戻ってから休息する日は最低1日は置いておきます。万が一の飛行機欠航や遅延なども1,2日余裕を見ておけばほぼOK。

1ヶ月休みがあれば3週間は旅をしています。
2週間以上滞在する場合はホテルだけでなく民泊を利用して多少宿泊費は抑えますが、基本的にお金のことはあまり心配していません。

この豪快な旅のスタイルは経営者の息子で富裕層だった元夫から学んだものです。結婚していた時は子供を産むまで4年間、1年300日くらい旅をしていました。

夫がいなくなってもその旅のスタイルが変えられず、自分で稼いだ月収を1か月の旅行でほぼ使い果たしても気にしません。お金はまた作ればいいし、必要なお金は必ず入ってくると思っています。(本当か?)

中国に住んでいたとき、夏休み冬休みそれぞれ1ヶ月半の休みがありました。子どもが幼稚園の時から母1人子1人で中国国内1ヶ月旅行していました。

子どもが小さい間はさすがにあちこち移動するのは大変なので、一都市にずっと滞在して民泊を拠点に遊園地に行ったり買い物したり、居住地にはないグルメを堪能したり、暮らすように過ごしていました。

それにその頃はコロナ政策で複数都市の移動が禁じられていたので、一都市に滞在するしかありませんでした。

子どもが小学生になると歩ける距離も伸び、移動がかなり楽になったので、複数都市、観光地を数カ所まわることもできるようになりました。

私たちのお気に入りは四川省でした。

四川省の省都である成都を拠点として、高速鉄道で2時間ほどの都江堰という場所によく行きました。

都江堰には巨大な屋外プールやパンダの施設があり、子どもは大喜びです。

私の大学の頃からの夢はシルクロード鉄道で中国を横断することでした。だから寝台特急にも乗りました。

コロナ政策と子どもが小さいために、横断までは叶いませんでしたが、西北地域の一部分を寝台列車で移動する夢が叶いました。

ただ、当時5歳の子と2人で1つのベッドは、予約したのが遅かったせいで上段になってしまったのもあり、かなりハードでした。

私が毎年長期休暇のたびに1ヶ月もの子連れ旅行をしているのも見て、中国人の友人たちも、そんな旅をやってみようかなと思った人が2人いました。

私と知り合って4年目の夏、一番仲良しの友人が私と同じようなスタイルで3週間旅行にチャレンジすると言いました。

彼女には3人の子どもがおり、当時11歳、7歳、5歳でした。
友人家族は長い休みもほぼ旅をしたことはなく、行っても1泊2泊くらいで
あとは子どもには習い事の夏季講座をさせて過ごしていました。

私たちと偶然?ほぼ同じ都市に行くという計画を立てて、最初は旦那さんが車を運転して回るつもりだと話していました。なんせ子どもが多いので車移動が一番楽で費用を抑えられます。

ところが、夏休みが終わって「旅行したの?どうだった?」と聞くと「結局旦那が行かないって言って、母と自分と子どもだけで電車で行った」と言いました。

ご主人は旅が好きではないタイプで、旅行に行ってもいつも基本的にホテルから出ず、ゲームなどをしているからつまらないと話していました。

結局仕事があるからそんなに長い間旅行できないし、疲れるから行きたくないと言われてしまったそうで、お母さんと子ども3人を連れた彼女は疲労困憊してもう2度とやりたくないと話していました。

でしょうね…

もう1組は夫婦ともに友人になった人です。2人とも私と同じ職場なのでほぼ同じ期間休みが取れるんですが、これまでは全然旅行しなかったと言っていました。

私が毎回色々なところへ出掛けているのを知り、「あなたは中国人以上に中国のいろんな街を知ってるよね〜。私もちょっとくらい行ってみないと。行ってみたいところはあるんだよね」と言い、

滞在はどうしているのかなど私に質問して、彼ら家族にしてはかなり思い切って、1週間の旅行の計画を立てていました。

休み明けに話を聞くと、「まあ楽しかったけど、疲れた」と言っていました。子どもは娘より1歳下の男の子1人で、当時6歳でした。

普段旅行をしない人が、1週間以上の子連れ旅行をするとかなり疲れるでしょう。

私が子供の頃は、家族旅行といえばいつも1泊2日でした。
大抵は車で行って、温泉旅館に宿泊し、車で観光地を少し巡る。

自衛官だった父は任務上長期間駐屯地のある町を離れられないと言い、母もまた倹約家なので、田舎への帰省以外で長期間の旅行も海外旅行もしたことはありませんでした。

それでも子どもの私には十分楽しく、幸せな思い出です。

長い夏休みには離島のおばあちゃんの家で過ごしていました。フェリーに乗って島に行き、海で泳いだり、畑でスイカをとったり、お墓参りをしたり、旅行ではないけれど、楽しい子ども時代の思い出です。

大人になった私は金持ちの夫の海外長期滞在周遊スタイルにもあっさり適応し、以降それが私の旅のスタイルになっています。

夫は私がそういうタイプだと見込んで選んだのかもしれません。

結婚相手と好む旅のスタイルが違うと、思うように旅行できなくなってストレスが溜まることもありますよね。

旅のスタイルは人それぞれ、旅をしたくない人もいるし旅をせずにはいられない人もいる。旅の供もその時々で変わります。

私の今の旅の供は娘ですが、娘は私より真面目で「そんなにあちこち行きたい人ではない」らしいです(笑)

そして今またベトナムで、私の休暇の過ごし方は子持ちの同僚たちに刺激を与えているようです。

そんな私の今後の夢は、好きなだけ旅行できるお金と時間と体力を作り続けること、私以上にそれらを持っている人と再婚して、まだ乗ったことのないクルーズ船で夫婦で北欧周遊の旅をすることです!





いいなと思ったら応援しよう!

異国暮らしのリリィ
よろしければサポートお願いします! いただいたサポートは移動の多い娘が楽しめることに使わせていただきます!