異国暮らしに必須の「免疫力」について
こちらの中国の大連に家族旅行してお腹を壊された方の記事を読んで改めて思ったことを書きます。
この方が目撃されたホテルの清掃の実態というのは本当だと思います。日本のテレビでも取材、暴露されてました。
床やトイレを拭いた雑巾でそのままコップや食器を拭く…
やってますね。
私は11年前に中国の大学に通っていた時、校門近くにある食堂の前で店の人が白菜や豚肉を外の地面に直置きして足で蹴って動かしていたのを見たことがあります。
その後ホースで洗っていたし、火を通すから大丈夫的なことなんでしょうけど、ちょっとな..とは思いますよね。
27年ほど前に団体旅行で中国を訪れた際には、北京でしたが現地のガイドさんがレストランでみんなのお箸と食器を洗ってから渡してくれました。
店ではきれいに洗っていないことが多いから、食べる前に自分で洗うのが常識だと教えてくれました。確かにお皿など汚れが一部ついていたりしました。
11年前の広州でも地元の人もみんなレストランでお箸や食器をお湯で洗ってから使っていました。
でもこの10年でレストランの衛生環境は格段に良くなったと思います。
直近5年間中国の地方都市に住んでいましたが、私は特に洗ったりはしないで普通に使っていました。
中国各地の一線都市から5線都市(要するに田舎)まで娘を連れて旅行し、高級ホテルから民泊までいろいろ泊まり、有名レストランからローカルの食堂や屋台などで食べてきましたが、2人ともお腹を壊したことはありません。
ホテルではポットは必ず中を一度水で洗ってから使います。
でもコップなどはそのまま使っていました。
じゃあ今は衛生的にかなりよくなっていて、そんなに気にしなくても大丈夫なのか、というと、日本に住んでいてたまにしか外国へ行かない人はやはり気をつけたほうがいいと思います。
同じ環境でも体の反応は個人の免疫力や体質によって違います。
11年前に大学の中国人の年配の先生が、私たち外国人学生に中国の衛生状況について注意喚起をする時
「私たち中国人は赤ちゃんの時からこの環境だから免疫力がついている。でも外国から来た人は免疫がないからちゃんと注意しないとだめですよ。」
そう言っていたのをいまだに覚えています。
私はこれまで28カ国様々な都市に旅行し、5カ国にそれぞれ半年以上居住してきましたが、実は外国でおそらく衛生面が原因でお腹を壊したのは、大学の卒業旅行のバリ島だけです。
その時は私にとって人生3回目の海外で、東南アジアは初めてでした。水がダメだったのか、お腹を壊して初日1日ホテルで休む羽目になりました。
体が東南アジアの環境に慣れていなかったからですよね。初日以外は大丈夫でした。
中国滞在合計6年間でお腹を下したことは一度もありません。
娘もありません。
娘に至っては生後3ヶ月で初海外、3歳までに7カ国に行き、3歳から中国地方都市に住んでますので免疫力が非常に強いです。
私は妊娠中に「子どもに免疫をつけるには赤ちゃんのうちに動物と触れ合うのが一番いい」という教授の話を聞いて、赤ちゃんの間に動物園やサファリなどに何度か連れていきました。
それに加えて2歳までにヨーロッパだけでなくミャンマーやインドネシアなど衛生面を心配する人も多い暑い国にも滞在しているおかげか、本当に丈夫になりました。
ちなみにワクチンは1本も打っていません。
私も体が強い方だと思います。大きな病気はしたことないし風邪も滅多に引かない、コロナ禍ずっと中国にいましたがコロナも感染していません。
ただ、若い頃は胃腸が弱かったんです。父は腸が弱く母は胃が弱いので、遺伝の側面もあるかと思います。
それが31歳で海外へ出て以降、放浪癖のある夫に連れられてあちこち行っていたらいつの間にか胃腸も壊さなくなりました。
出産後は子供が体の悪いものを全部一緒に引っ張り出してくれたようで、さらに丈夫になりました。
予防接種よりいろいろな生き物に触れ、いろいろな気候風土食習慣に触れることの方がよほど確実に免疫力を高めることができる、これは事実です。
長年同じ環境、似た食習慣で過ごしている方は、外国に行く時にはやはり注意をしたほうがいい。これも間違いないと思います。
私の場合は、過度に警戒せずに自分の免疫力を高めた方がトータルで人生にプラスになるかな、と思っています。