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「上から目線」への警告

マスコミが批判されるようになって久しい。「自分たちは取材者であり、正確に社会のことを認識している。だからフェイクに騙されかねない人たちに教えてあげる」とでも言うような「上から目線」が滲み出た記事を目にすることは少なくない。

目線をかけられる側は、その嫌らしさに敏感だが、目線を向ける方は、自分が善意だと信じているが故に鈍感になりがちだ。

こうした「上から目線」は、マスコミの世界だけではない。オーラル・ヒストリーを含む学術界のしばしば「上から目線」になる危険がある。


公開書簡での警告

アラスカの先住民の末裔であるイヴ・タック(Eve Tuck)は、こうした「上から目線」を向ける研究者をコミュニティに招き入れるべきではないとして、公開書簡を発表した。

“Suspending Damage: A Letter to Communities.” Harvard Educational Review 79, no. 3 (September 1, 2009): 409–28. https://doi.org/10.17763/haer.79.3.n0016675661t3n15.

メディアの端くれにいたものとして

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