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ここ半年オンラインワークショップに奔走したことを振り返る Vol.2
softdeviceのみんなでゆるく記事を書く。
Advent Calendar 2020
12/8(遅刻..)の記事として書きました。
今現時点で考えている、オンラインワークショップ(ワークショップはWSと略します)と対面WSとの違いや、オンラインWSの方法をまとめてみようという記事です。
前回の記事はこちら。
今回は、私が考える、オンラインWSと対面WSの違いというテーマで書きます。
今やこういう考え方の方は少ないかと思いますが、私は、そもそも情報環境が違うから「対面WSをオンラインWSで再現する」のは悪手だと思っていました。
当初から2つのWS形式は、全く別の経験になると思っていて、別の経験ながら、成果としては同じようなところに着地する、ないしは、(落ち着いてきたら)対面との組み合わせの方法を考えることを視野に考えていました。
しかし、2020年春以降、対面でのワークショップをするのは2020年10月末になってしまったので、「オンラインWSでは何ができ・何ができないのか?」に焦点を絞って設計・実施してきました。
ざっくり、違いをあげてみますね。詳細は次回かなと。
設計での差
・曖昧な指示は伝わらない
・現場の経験的な判断はアテにできない
視野の差
・ファシリテーターが「見渡せない」
・ラーニングポイントが見えない
・邪魔が入りやすく離脱しやすい
時間の差
・いきなり始まる
・長くなりやすい
・非同期的なコミュニケーションが産むことができる!
これは、ワークショップではなく、授業についてですが、立教の中原先生もブログで4月の段階に書かれていて。
授業をワークショップと言い換えさせていただくと、「何とかなるでしょ」とはじめた「オンラインワークショップ」は何ともならないということです。
対面WSは、設計8割、現場2割だと思っていましたが、
オンラインWSは、設計9割、現場1割かなと。
とはいえ、ハードルが上がるだけじゃなく、オンラインならではの利点も多いと感じていて、うまくツールを使えば、オンラインWSでは、その残渣をそのまま非同期的なコミュニケーションに移行できます。
私の場合、製品開発や大学の実習授業の枠組みでWSを実施するのですが、対面WSだと、たびたび参加者のコミットメントが継続的に持続できず、WSを経て、なんかやった気にはなるが、各自職場に戻って、いつもの業務に戻り、WSの成果はみたいなことが起こるのですが、ログを展開したり、オンラインの会場をそのまま維持しておくことを前提にして設計すれば、継続的なコミットメントを維持しやすいと感じました。
IDEOは、プロジェクトごとに小さい部屋を持っていて、WSや思考の過程などを残しておき、次の日きても、そのWS流れでそのままそのプロジェクトを再開できるというのを聞いていて、いいなぁ〜と思っていたのですが、まぁ、我がソフトディバイスは京都にあるとはいえ、プロジェクトごとの部屋を作れるような広大なオフィスもなく、LAB.で仕切って数プロジェクトがそういう区画を設けられるというところで終わっていたのですが、オンラインなら、そういう場所が手に入るのだ!と考えたらとても楽しくなってきました。
次回は、12/15を予定していますが
2:見えてきた、オンラインワークショップのポイント(12/15予定)
ということで、場の話もそうですが、さらに設計的なところに踏み込んでお話できればと思います。