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マインドフルネス

september.2020

産声のないお産をしてから、2ヶ月が経とうとしていた2020年の9月頃のこと。

天使パパでも書き記したように、まず私は「私が幸せになること」を模索しようとしていました。

でも、こんなに毎日悲しいのに、これからどうしたら「幸せ」になれるのだろうか。悲しみに暮れるばかりで、どうしていいか全くわかりませんでした。娘を亡くして自分だけが幸せになっていいのだろうか。そんな葛藤もありました。

色々調べている中で、最寄りの心療内科にグリーフケア外来があることを知りました。行ってみようか悩みつつも、私はお薬を貰いたいわけでもないし、かと言ってすごく話を聞いてもらいたいわけでもない、話しても過去が変わるわけじゃない、では私は何を求めてるのだろう。そんなふうに考えてました。

その時、その心療内科のホームページに、回復プログラムとして「マインドフルネス」が開催されてることが目に留まり、「そうそう、それ。回復プログラムが必要なんだ。」と思いました。

以前からマインドフルネスとのことは知っていましたが、「瞑想でしょ」ってぐらいにしか思ってませんでした。心療内科で取り入れているという事は、すごく効果があることなんだろうと検索魔の私は、なんでマインドフルネスがいいのかをすぐ調べました。そして、外出する気力はないので、オンラインでマインドフルネスプログラムを実施しているところに辿り着きました。

マインドフルネスとは…一切の評価や判断をしないで、今この瞬間に注意を向ける
「脳と心の総合トレーニング」


【効果】
●ストレスに対する回復力の向上(レジリエンス・折れない心・しなやかな心)
●仕事のパフォーマンスの向上(集中力・注意力・記憶力・判断力・創造力)
●感情調整力の向上(不安・落ち込み・怒り・恐怖・自己嫌悪)
●自己認識への変化(思考ループの抑制・落ち着き・欲望コントロール)
●他人を思いやる慈愛心・チームワーク力の向上
●心の知能指数であるEQの向上
●免疫機能の改善(自律神経・皮膚疾患・痛み・肩こり)
●睡眠の質の向上(不眠・寝つき)
●その他(禁煙・ダイエットなど)
マインドフルネスサロン MELONより引用

〜 参加しはじめた頃の感想 〜

● 自宅にいながら、誰かと繋がる時間を持てる。

誰にも会いたくないので外出できず、そして家族は通常の生活にもどり、自分だけ取り残されて、とても孤独感を感じてました。

コロナ禍でオンラインサービスが進化したこともあり、zoomを使って参加できる点が非常にありがたかったです。

とはいえ、オンラインで人が集まる場所に顔を出すことにも抵抗がありましたので、ビデオOFFで参加OKとしてくれるサービスは気楽に試すことができました。安心安全な自宅から誰かと繋がれることで、本当に救われました。

● クラスに参加するたびに気づきがある

娘を亡くし、空っぽになってしまった私。何かしようとしても気力がでないのは、空っぽだからでした。

クラスの冒頭で先生からシェアの時間があります。その時間がとても心地よく、毎回なんらかの気づきがあります。

空っぽの自分の中に、ゆっくりと温かな何かが新らしくできあがっていく感覚がありました。うまく言うことができませんが、きっと自分が満たされる感覚なんだと思います。

●いまココに集中することで、後悔や不安な時間を減らすことができた

脳は放っておくと、「過ぎ去った過去」や「まだ起きもしない未来」へ彷徨ってしまい、思考の渦に巻き込まれるそうです。今まで意識したことがなかったですが、「言われてみれば、まさに!」で、目からうろこでした。

そこで、彷徨う脳をとどめ、「今、ここ」に意識を向けることで、脳や心への負担を減らし、休めることができるのがマインドフルネスだそうです。

よくクラスで先生が使う表現なのですが、イメージとしては、自分は青空で、感情や思考はそこを流れる雲だそうです。

真っ青な空(自分)に、どこかから湧いてくる雲(感情や思考)。
その流れる雲(感情や思考)にただ気づき、見つめる。そうするといつの間にかに雲(感情や思考)は消え去り、残るのは青空(自分)だけ。

マインドフルネスは、およそ2ヶ月続けると成果を得られると言われてます。
やはり2ヶ月ぐらいたって、変わった感覚がありました。

まず、自分の思考のくせに気づきました。私はどちらかと言うと未来志向でした。特に対人関係では、あの人が「こう思ってるかもしれない」みたいなことに囚われなくなり、他人軸ではなく自分軸で過ごすことが以前よりできるようになりました。

その人はそう考えてないかもしれないし、そう考えたとしても、私にはその人の思考をどうすることもできない。ならば、私が考えても仕方がない。でも、自分がそう思ってしまうのは、それだけ悲しい出来事があったからだよね。って思うと、その受け止めた感情はすぅ〜っと消えていくようになり、少しずつですが、自己受容できるようになってきました。

自分の感情や思考を否定や判断するのではなく、ただその感情や思考に気づくだけでいい。自分を否定しないメソッドということで、とても受け入れやすかったです。「生きてるだけでいいんだ〜」「いま息してるだけでいいんだ〜」って思える自分がいました。

〜 半年たった感想 〜

現在、マインドフルネスを初めて半年が経ちました。

人間なので不安・恐怖・後悔もありますし、もちろん妬みもあり、負の思考や感情に囚われることもありますが、頻度や囚われる時間が減ったように思います。以前よりいい感じで他人がどうでもよくなりました。特に芸能ニュースなど。

自分とつながり、整え、満たしてくれる「マインドフルネス」と「オンラインで繋がるコミュニティ」に属していることに、とても救われています。

そして、「オンラインで繋がるコミュニティ」といえば、Twitterやnoteで繋がってくださる方々もです。本当にいつも救われています。

そんなご縁を繋げてくれるお空の娘にも感謝です。

お読みいただき、ありがとうございます。

lily

▼ 私が参加しているマインドフルネスのオンラインプログラム



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