止まることのない思考
よくあることだけどなんとも言えない憂鬱、悲しい気分になってる。
これと言った大きなできごとがあったわけではないんだけど、小さな不安や悩みや心配事が常に脳内をめぐっていて休まることがない。物事に集中できなくて、すぐに意識が目の前のことからどこかへ飛んで行ってしまう。
たとえば「あの人にあんなことを言ってみたけどどう思われたんだろう…。めんどくさいって思われたかな…」
いくら考えたってわからないし、考えれば考えるほど自分にとって都合の悪い方向に思考が進んでいってしまうから考えるのは止めた方がいいのはわかってるはずなのに。
小さな心配事のどれかが何かのきっかけで大きくなって、なんとなーく憂鬱で沈んだ気分になる。目の前のことに集中できない。何時間もパソコンに向かっていても、頭が動かない。深く考えられない。
最近Overthinkingという言葉を個人的になぜかよく見かける。完全に自分のことだと思う。ある思考を何度も何度も頭の中で繰り返している。しかもそれが前向きな思考ではなくて、たいていネガティブなもの。~になったらどうしよう、~しなければよかった、嫌われたかな、どう思われてるんだろうっていう、後悔や不安や恐怖ばかり。
そういうネガティブな感情が何度も脳内をめぐっていると、脳が疲労してきて、筋肉みたいに疲労物質がたまっているかのように重くて詰まって痛くなってくる。脳に疲労物質がたまりすぎることが認知症の原因だとかっていうのを読んだことあるけど、ほんとによくわかる。
考えすぎて脳の中がパンクしかけてるような状態だから、正常に機能しなくなってくる。ちょっとしたことを考えるのがすごく大変で、思考がぜんぜん進まない。ちょっとしたことがすぐ思い出せない。
それなら考えすぎるのを止めればいいじゃんって思うんだけど、好んで考えすぎをしているわけじゃなくて、もう脳がそのように機能することに慣れすぎていて、放っておくと勝手に暴走し始めるような感じ。スイッチを意識的に切ることができなくて、一瞬OFFにできても気づいたら勝手にONになっている。
自分の脳の中で起きていることなのにそれを制御できないかのような恐怖に襲われる。目の前で物理的に起きていることなら手で止めてみることもできるのかもしれないけど、直接触れない頭の中の電気回路をどうやって止めたらいいんだろうと途方にくれたりする。
それに「考えすぎないようにしよう」っていうことを「考えている」のもなんだかおかしい気がするんだけど…。
いつも考えすぎて頭の中ばかりで生きていて、目の前で実際に起きている「人生」を味わえなくなっている。
自分の目の前で起きていること、見えることや聞こえるものがどこか遠くに感じる。現実味がないような。
そうやって感情も平坦になってきている。