メープルくるみの米粉パン試作中です

くるみは発酵を抑制してしまうため、全体に小ぶりになりクラムは荒れて、ふわふわの絹の口どけを作るのがとても難しく、くるみの米粉パン製作は難航していました。

ただ、ブルーベリーとくるみ、バナナとくるみ、また砂糖をしっかり加えるなどの高糖分の生地では、発酵は安定して絹の口どけを作ることができます。

シンプルなくるみパンにはある程度の糖分は致し方ないのかもしれないと最近は考えています。

発酵を優先してくるみを減らすと、ふわふわクラムではありながら、なんとも物足りないパンになってしまいます。
主役を減らしているのだから当然です。

発想の転換で、どうせ糖分を添加しないといけないのなら、くるみと相性のよいものにしようと、メープルシロップを思いつきました。

メープルシロップは、ほとんどがショ糖で、果糖やブドウ糖はわずかです。
ですから砂糖の代用として有用な気がします。
しかも豊かな香りと風味がつくのでとても美味しいものになりそうな予感がします。

そして試しに焼いてみたらとてもきれいに窯伸びし、ふわふわのクラムを作ることができました。
ただ焼成中にほぼ香りはとんでしまいました。

メープルのコクのある香りを楽しみたかったら、香りの強いものを組み合わせてみようかと検討中です。
メープルシロップには、ゴールデン、アンバー、ダーク、ベリーダークの4つの色がありますから、ダーク辺りを添加してみて、香りがどのくらい残ってくれるか検証したいです。

またメープルシロップは生地に完全に練り込まれてしまいますが、粗い粒のメープルシュガーを組み合わせて使うことでメープルのマーブル模様を作ることもできそうなので、工夫次第で面白い効果も狙えるのではと楽しみになっています。

本当は高糖分のパンはどうかなという気持ちはあるんですが
一応レシピとしては一旦完成させてみようと試作の方向を決めました。

ほんのりメープルの香りのするくるみの米粉パン、できたらとても嬉しいので頑張ります。

一方で低糖分のくるみパンの試作も同時進行で進めていって、低糖分と高糖分と好みで選べるようにしたいなと考えています。

メープルくるみパン試作2号
たっぷりくるみとメープルの組み合わせです
発酵は良好で高さも出せました
メープルシュガーが下に落ちて
下のクラストがカラメル層のようになっています

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