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少し、戸惑っています。[POSIWILL CAREER#02]

先日、2回目の面談を終えました。多くの気付きや思考の変化を自分自身で感じることができ、非常に有意義な時間だったように思います。

詳細について書こうと思っていたのですが、次回の面談に向けて出された課題を準備している中で、小さな戸惑いが出て来たので記録として残します。


「認知」について知る

先週、2回目の面談に向けて課題がいくつか出されていました。
その中で「認知」について知るという内容の動画を視聴したのですが、これが私にとって大きな思考の転換点となりました。

認知とは、人間が物事をどう捉えるか・認識するかということ。この認知は後天的に形成されるもので、過去の出来事や環境によって段々と形成されていくものだそうです。

実際にポジウィルのワークの中では、これまでの人生を振り返ることが多くあります。自分に起こった出来事やその時の思考などを洗い出し、どうしてそういう思考や認識をしてしまうのかという、認知の傾向を把握していくためです。

この本を買って少し読んでみたのですが、認知バイアス(バイアス=偏り)という概念を知ることは、私にとって非常に有益でした。

私は自分の否定的な心の動きやマイナスな思考が嫌いです。
忘れられないネガティブな経験は、私がダメな人間だから起こったのだと思っていました。そして、”私だけがそうなのだ”とも感じていました。

けれど、認知バイアスという概念を知ったことで、私が今まで感じて来たことは間違っていたと知ることが出来ました。

過去の経験は、私の中に「認知の歪み」を生じさせました。

(認知の歪みについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください。とても分かりやすく書いてあります。今回こちらでは説明を省かせていただきますのでご了承ください。)

私が悪い記憶を忘れられないことも、他人の嫌なところが目に付くのも、マイナスな事象を全て自分のせいだと自身に原因帰属させようとするのも、その「認知の歪み」が生じた結果だと知ることが出来ました。

私がダメな人間だったから、マイナスな結果を生んだわけではない。
私だけが、こんな風な思考になってしまう訳ではない。

それを知れたことで、私は過去の出来事を、自分を否定する直接的な材料にすべきでないと理解することが出来ました。


過去の一番辛い記憶

過去の出来事を振り返った時、一番辛かった記憶として思い出されるのは、高校の部活動の記憶です。

私は吹奏楽部に所属をしていました。一番上の代になった時、パートリーダーに就任をしたのですが、私の悪夢はそこから始まりました。

思っていた以上に、私はリーダーというポジションをこなすことが出来ませんでした。全くと言っていいほど、勤めを果たすことが出来なかったんです。

皆をどうまとめていけばいいのか、どう練習計画を立てればいいのかわからない。リーダー会議で話している内容が、全く自分の中に入ってこない。他のリーダーとの熱量の差がどんどんと開いていくのが分かる。

音楽への熱は冷め、メンバーを思いやる気持ちすらも欠落していった私は、間違った選択をいくつもいくつも重ねました。誰かに相談することもできず、毎日死にたいと思いながら部活の時間を過ごし、最後のコンクールの結果発表の時は、”金賞なんていらない、一番下の賞でいいんだ、早く終わってくれ”と会場で神様に祈りました。

今でも私の中にその記憶は大きく、強く、しこりとして残っています。


妨害者ワーク

その記憶を面談で話した際に、追加で課題として出されたのが「妨害者ワーク」というものでした。インナーチャイルドワークとも呼ばれているそうです。

妨害者の定義が少し漠然としていたので、インナーチャイルドについて書かれた記事から定義を抜粋します。

インナーチャイルドとは、大人になっても変わらないまま続いている、子ども時代の思考パターンや習慣を指す言葉です。

資格のキャリカレ:インナーチャイルドとは?

この思考パターンを思考の性質によって9つに分類したものをまとめて「妨害者」と呼んでいます。誰しも1つ以上は、妨害者を自分の中に持っているのだそうです。
(診断もできますので、試してみたい方はこちらへどうぞ。)

ちなみに私の妨害者は、以下の3つがポイントが高いと診断されました。
括弧内は妨害者の性質を簡単に記載しています。

① 優等生(常に結果を出していなければいけないという思考)
②怖がり(危険に対して敏感になり、不安に陥る。安心できない。)
③移り気(楽しいことを探して次々に気持ちが移る。長続きしない。)

診断結果を見て、確かにこういう思考によく陥っているなと納得しました。


少しの戸惑い

診断を受けて、腑に落ちた部分は確かにあります。
妨害者について書かれている内容も、恐らく理解は出来ていると思いましたし、診断の内容に納得もしました。

ただ、自分の中に少しもやっとしたものがあるのも事実です。
消化できていないと言えばいいんでしょうか。

妨害者の力を弱めて正常な判断をするためには、妨害者にラベリングをして(キャラクターに名前をつけるような感じ)、自分の思考を転換させることが必要だそうです。

ネガティブな思考が浮かんだときに、私がそう思っているんだと考えるのではなく、「優等生」が頭の中でこう言っていると考える。
そうしていくことで、少しずつ妨害者の力が弱まっていくと書いてありました。

内容について、理解は出来ます。
認知のところで学んだように、自分の頭に浮かんだ思考を「この思考は認知の歪みによるものだ」と理解をすることで、思考にワンクッション挟むことができるようになる。

恐らく妨害者という概念もそういうものだとは思うのです。
私の思考を歪ませている妨害者を見つけ、ラベリングをし、私の中の”この子”がそう言っているだけなんだ、と思考にワンクッションを挟む。

けれど、理解は出来てもどうも腑に落ちないんです。
認知を学んだ時のような、自分で自分の思考をプラスに転換していくような楽しさを感じられない。やっていることは同じであるはずなのに、どうしても気持ちが高揚しない。

認知を学び、否定的に捉えていた物事を肯定的に捉え直すことができるようになりました。実際に、面談が始まる前に記載していたネガティブ感情で埋め尽くされたワークを、自分で思考を転換させてポジティブに捉え直すというアクションを起こすことが出来たのは事実です。

そうやって前向きになれている気がしていたけれど、肯定的に考え直した事柄すらも、私の中の妨害者が否定をしようとしてくる気がするんです。

ネガティブな事柄を、ポジティブに変換していく。
認知の歪みによって生まれた否定的な考えを、歪みを取り除き、客観的な第三者の視点から見つめ直す。
この歪みを生じさせているものが、私の中の妨害者…なのでしょうか。

二つの概念の捉え方が私の中でどう違うのか、まだ発見ができていません。
何が腑に落ちていないのか分からないし、もしかしたら私がこの内容をまだ100%理解しきれていないだけのかもしれません。

けれど、この感情はしっかりと記録として残しておく必要があると感じました。私の思考を整理しておくためにも。

明日が三度目の面談です。
面談でこの戸惑いが解消されるのかどうか、それも今の私には分かりません。残りの時間、もう少しこの内容と向き合ってみようと思っています。

明確な答えを出すことが出来るか分からないけれど、自分で設けた自分ととことん向き合う時間だから。今やるべきこと、今しかできないことだと思って、真っ直ぐ向き合ってみます。

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