18th Door 支援の『観察技術』①
♠1st Doorへはこちらからお入りください。
『観察』というとき、それは何か変化する事柄を観て、そこから何かしらかの作用の結果や法則性、そして因果関係を推定することを意味します。
支援で『観察』というとき、それはあるヒトの『行動』や『環境』の変化、『行動』と『環境』との関係性を観ることを指します。
そして『観察』から得られた情報は、その『行動』の習熟度、行われた支援の有効性や効果の評価、あるいはその『行動』に作用している『環境』の因子、その『行動』が生起している要因などの検証のために不可欠なものになります。
検証された『観察』からの情報は、さらに支援者側の教示や支援の方法を修正するために活用されたり、その『行動』に関連付けられているそのヒトのコンディション、あるいはその『行動』に作用しているシチュエーションなどがより適切な状態となるような『環境』への働きかけを行うために活用されます。
それは言い換えれば、そのヒトの『手続き記憶』や『レスポンデント条件づけ』、あるいは『オペラント条件づけ』といった『記憶』の履歴の一端を観るということにもなります。
ですからここからは、その『記憶』という観点から『観察』というものをとらえたとき、それはどういった部分を、どのようにして“観る”ことなのかということについて確認していきたいと思います。
その前にひとつ断っておきたいのは(それは全ての支援技術においても言えることですが、)、『観察』はその方法を知っているだけでは習熟することはないということです。
『観察』も運動のひとつです。
その上達のためには他の運動と同様に、良い手本を意識した繰り返しの練習が必須となります。
ですから次に述べることは、あくまでも知識のひとつであるということを了解していただいたうえで読み進めてくださることをお願いします。
ここから先は
¥ 100
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
このコラムに少しでも関心を持っていただけましたら、ぜひサポートをお願いいたします。 お預かりいたしましたサポートは、2018年8月に横浜にて開校予定の、支援者のためのトレーニング・スクール開校準備金と初期運営資金に充てられます。※2018年7月にHP & SNSを開設します。