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ホスピスケアとガゼボ

ご無沙汰しています。
皆さま、お元気ですか?

私はまだ生きていますよ~(笑)

癌は末期だと思うのですが、幸いなことに現時点では痛みはなく、右肺が殆ど機能していないので息苦しく話し難いですが、家事もゆっくりこなしております。

癌の専門医(オンコロジー)にはもう通っていないので、腫瘍マーカー値や、転移場所などは謎のままですが、もう、それでいいのだと思っています。
2年間も抗癌剤で痛めつけて来たので、これ以上の科学的な治療は全て止めました。
それなら、好きな物を食べてのんびり過ごそうというわけです。

「苦しい時の神頼み」ではありませんが、3歳の頃から心の支えの信仰があるので、心には平安があります。
これは本当にありがたいことです。

アメリカの保険制度が過酷なのは周知のところですが、毎月かなり高い保険料を納めているためか、そこから様々なサービスを受けています。

とにかく入院させてくれないのがアメリカなので、その分、在宅でのサービス内容は豊富です。

丁度肩を骨折する2日前に、90日間のお試しサポーティブケアを申し込んでいたので、電動式のベッドをレンタル出来たり、酸素の機械や、足が浮腫んだ際に穿く圧縮ソックスなども貰えるし、身体を拭くワイプやシャンプー、ローション、ゴム手袋の類までドンドン送られて来ます。全て無料です。

これには週に一度のナースの訪問があり、月に一度のチャプレン(牧師先生)や、ソーシャルワーカーの訪問もあります。
入浴のサービスもあるのですが、娘が来てくれてシャワーしてくれたので、今のところお願いしたことはありません。

そうそう、肩の複雑骨折も、驚くなかれ6週間で自然治癒となりました。骨ってスゴイ♪
ですので、シャワーも出来るようになりました。

さて、そのサポーティブケアのお試し期間が切れたので、その次の緩和ケアに移行するか悩んだのですが、緩和ケアは僅か60日間しかなく、しかもナース(正確には、ナースプラクティショナーという、ナースとドクターの間の資格者がアメリカにはある)の訪問が週一から月に一度に減るのが心細いので、飛び級(笑)してホスピスケアに登録しました。

日本と違って、緩和病棟とかホスピス病棟があるわけではないので、全て在宅でのサービスです。
更に嬉しいのは、簡単な家事をしてくれるサービスも受けられるのです。

そこまでしても、入院制度の無いアメリカ。
あるのは、高額なラグジュアリーな施設か(7千ドル/月)、ケアホームと呼ばれる(何だかなぁ~)的な施設ですが、これさえも月々5千ドルはかかります。

高齢になったら、絶対に日本の施設が良いということで、ハワイを引き上げる友人も多いです。日本の病院食を嫌う方も多いそうですが、アメリカのそれと比べたら夢のようですよ。マジ。

パーキンソンの夫の介護もあるので、 私が寝たきりになり、介護の負担になったら、施設に移しても良いと家族には話してあります。


医療の遺言ですが、胃ろうはナシ、心臓マッサージもナシにしてあります。
これ、残された家族が一番困ることなので、家族には明確に説明をしました。
先ず、私のような40㎏も無い骨と皮だけの体に心臓マッサージを施した場合、100%あばら骨を骨折します。
私がつかの間でも息を吹き返したら、先ずこの骨折の痛みに襲われます。
更に人工呼吸器に繋がれ、点滴をされるでしょう。

体がシャットダウンしつつあるところに点滴をされると、これまた100%の確率で体が浮腫みます。だって、もう体は食べ物を欲していないのですから。

意識が朦朧とした中で、私はあばらの痛みに浮腫んだ顔を歪ませます。すると、痛みが可哀そうだということでモルヒネを打たれます。

モルヒネになると、殆ど意識は戻らないのですが、人工呼吸器と点滴で生かされているので、本人の意思とは裏腹に私という物体だけが生きます。

家族にとっては、蘇生を施さないことに罪悪感があるので心臓マッサージをして欲しいと望むのですが、苦しむのは本人であり、最終的には家族も救われません。

一番いいのは、身体がシャットダウンすることを、素直に受け入れて、枯れ木が枯れるように自然に逝かせることなのです。

この説明をして、医療遺言書も作りました。

自分の最期を託して逝けるのは幸いなことです。

◆◆◆

ここまではツマラナイお話でした。

さて、楽しい話題です~♫

庭に、ガゼボを作る計画が進んでいます。
それまでのレンガを並べたテラスを撤収して、コンクリートで広いテラスを作りました。

その上に、東屋のようなガゼボを作るのですが、肝心のガゼボが在庫切れに💧
バックオーダーをして、米本土から来るのに3週間ほどかかります。

それのデリバリーはいつになるか?
組み立てるのに、どのくらい日数を要するのか?
など、まだ具体的な数字は出ていませんが、息子管理の畑を移動させたりと大忙しです。
あっ、息子が大忙しで、私は見学者です。

出来れば、蓮の花などあったらいいなと思うのですが、いくら大きな水盤でも、ハワイの猛暑では蓮も茹で上がってしまいそうで、断念しなくてはいけないかしらね?


ネットよりお借りしました~


ガゼボが出来上がったら、娘夫婦がそこに置くソファ類を買ってくれるそうです。
息子は、庭づくり、畑作りに励みます。

私は、あまり作り込んだ庭が好きではなく、どちらかという鬱蒼とした雑木林が好きなのですが、大きな木は根を張ると、隣近所さんに迷惑が掛かるのでこれも慎重に植えなければなりません。
それに、雑木林が出来る頃には私は居ないでしょうから、次世代にお任せです。

ハワイには、大人が遊べるこれといった場所がないので、子どもたちが仲間と集まって、楽しく過ごせる場所となりますように。

静と動、様々なことが進行しているリリコイの家です。