ハリケーン・ポップコーン
昨日は、ハリケーン・ポップコーン作りでちょっとだけテンションが上がった。
子供が、火を使っておやつ作りをするような気分というか、
映画館でポップコーンを食べる気分というか、
その実、映画館でポップコーンを買ったことなどないのだけど、
逆も真なりで、ポップコーンを食べると、映画でも観ようかという気分になる。
・・・と思ったのだけど、ビールのアテにしてiPhoneをいじってしまったことを告白します。はい。
とあるSNSにアップしたら、ハリケーンという呼称を嗤われた。
私が命名したわけではないし、私が当地の文化を所有しているわけでもないのだけど、嗤われるって哀しいね。
日本では、熱帯低気圧の総称として台風と呼ぶけど、ここではハリケーンだ。
調べてみたら、「ハワイ周辺に発生するハリケーンは、ハワイ州ホノルルにある米国海洋大気局中部太平洋ハリケーンセンターが命名している」そうな。
こういう事実を知ると、ハリケーンが神々しく思えるから不思議だ。(いや、やっぱり来ないでハリケーン様)
更に調べると、カネオヘという地区のオジチャンが、ポップコーンに混ぜるシーズニングとして、
あられ(カキモチ)、青海苔のフリカケ、バター(粉末)をセットにして販売したのが始まりだそうで、
それを、袋にいれてシャカシャカと混ぜるから、ハリケーンなのだ! 大きく頷いた。
我が家の場合、乳製品アレルギー者がいるので、バターの代わりにオリーブオイルを使ったことと、
電子レンジで作るポップコーンは、鍋(フライパン)で作るそれより、油が10倍ほど要るらしいことを特記しておきます。
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「分断」 水甕2021年10月号掲載 シンタニ優子
夏メニューのようにニュースは流れたり「台風シーズン始まりました」
非常食の交換時期に従いて夕餉となせる夏至のあと先
分断は表門から侵入す扉の裏に潜む者あり
会議には出ますと語気強め言う不織布越し波動を散らす
水質も大気も汚染度増してゆく数値に眉山大きく上げる
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1首目、当地では台風とは呼ばないけど、語呂が合わないので(笑)
この島は本当に小さくてね。
ハリケーンのシーズンになると、電気が止まる=停電ですわ。これが分断を呼ぶ。
屋根も飛ぶし、木々は倒れ、海は怒り狂ったように岸壁を削る。
それでも陽気な島の人たちは、ヒバチ(BBQグリル)で肉を焼いたりして電気が戻るまで遣り過ごします。