#臨書 書初め的なお稽古始め~新撰朗詠集と風信帖、の巻
三が日の内には書初めするぞ!ということで、その思いを今年は全うできました。自分偉いw
2025年1月3日~近衛信伊「新撰朗詠集」
年始めのお稽古は、墨をする!と決めていました。
墨は、昨年の内に買っておいた奈良・錦光園さんの菜種油煙墨「麻」。
すってみると、ふっくらとふくよかで柔らかな黒で、このたおやかさは日本の書につかったほうがいいな、と思い、新年早々トライしました。
特に4行目にそのふくよかな黒が出ていると思うのですが、いかがでしょうか。
ただ、臨書のでき自体はあまりよくできなくて、ちょっと自分のヘタさにがっかりしております・・・
2025年1月3日~空海「風信帖」
空気を含む柔らかさ、ということで、続いては空海さん(空海はなんだか空海さん、と呼んでしまう・・・これはなんでしょうね)の「風信帖」。
細字の部分の表現は上手くいったなあ、と思うのですが、それ以外が今ひとつで、むむむ・・・です。
それにしても、やっぱりこの黒はいいなあ。いい黒だ。水墨画に使ったら絶対いい。
2025年1月4日~近衛信伊「新撰朗詠集」
1月3日に上手くいかなかったのでやり直しました。うん、だいぶマシかな。
納得がいったので、次の部分も書きました。
こちらは一発書きで上手くいきました。
ただ、連綿がゆったりしていないのが反省点・・・
今年はこの連綿の伸びやかさが課題ですね。
ちなみに、筆は鳩居堂の「鳳陽」を使っています。
狸・馬・羊の毛の混合で、狸と馬の毛によってバネが出て、とても書きやすいです。
鳩居堂というと高いというイメージがありますが、この筆は2800円ほどで、そんなに高くありません。
手頃で書きやすいのでお勧めです。
2025年1月4日~空海「風信帖」
相変わらず「掲」が上手くいかないのでがっかり・・・
それ以外の部分は持ち直したかな。
こちらは比較的上手くいったかも!
ちなみにこちらは、奈良の筆職人・鈴木一朗さんの「花心」という筆を使いました。
この「花心」シリーズは元々画筆として作られているのですが、何より手にしっくりなじむ書き心地の良さと、鋒先が丁寧に作られていて連綿線が美しくかけるので、私は書道で愛用しています。
書道のお稽古の時、先生がこの筆を使ってお手本を書いてくださったことがあるのですが、
「この筆なんですか?すごく使いやすい・・・」
と感嘆の声を上げられていました。プロ書家のお墨付きです。
少々お高いのですが、一流の職人さんの手による書道や水墨画の厳選されたお道具を扱っているrimpamuraさんでお取り扱いがありますので、お金に余裕のある方、プロの方は手に取ってみてはいかがでしょうか。
ちなみに、奈良墨の錦光園さんの墨もこちらでお取り扱いがあります。
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