わが子の医学部受験期間中に、さまよえる母であった私が、おそらくこのサイトに偶然アクセスさせていただき、印刷してキッチンの壁に貼っていた言葉です。アメリカの精神科医の言葉のようです。

受験期間、わが子へのプレッシャーは、形を変えて私へのプレッシャーともなり、本当に苦しい日々でした。
そんな中、母として聖母のようになれるわけでもなく反省も多いのですが、それでも、この言葉で「自分がこどもに望んでいる成長」を見失わないよう確認できたし、どんな結果となったとしても、運命と受け入れてその先のわが子の幸せを信じる気持ちを持てるようになった気がします。

(ちなみに、私はキリスト教信者ではなく、親族に僧侶が多数いるような根っからの仏教徒ですが、キリスト教系の大学(の理学科で(笑))で学びましたのでその理念は理解している者です。
『変えられるものを変える勇気を、変えられないものを受け入れる冷静さを、そして両者を識別する知恵を与えたまえ』は、学生時代から大切にしている言葉です)

「父母の祈り」

神よ、わが子が自分の道を歩めるように、
わたしが歩みたいと望んだ道を子どもに強いることがないように、
わたしにできなかったことを子どもに強いて、苦しめることがないように、
神よ、わたしを守ってください。

わが子が歩み行く遥かかなたを見据えて、今のわが子の過ちを見守らせてください。
ゆっくりと成長するわが子の姿を、優しい心で見つめることができますように。
些細ないたずらに微笑みかける時と、悪しき行いを毅然とたしなめる時、
その二つの時を見分ける英知を与えてください。

わが子の怒り狂うことばや、押し黙る孤独な姿に、
悩み苦しむ子どもの叫びを聴き取ることができますように。
そして、深い淵を越え、子どもに歩み寄り、理解しあう事ができるよう、
わたしに力を与えてください。

神よ、できないことに目を留めていらだち、怒りの声を上げるのではなく、
わが子が上手にできたことに目を向けて
喜びのことばで褒めることができるよう、
私を導き、ちからをあたえてください。

私が心からわが子を大切にすることによって、
子どもも、心から人を大切にすることができますように。

わが子が力強く自分の道を歩めるように、わたしは子どもを送り出したい。

神よ、どうかわたしに、その勇気を与えてください。
(マリオン・B・ダーフィーの『祈り』から)


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?