答えは自分の中にあった
この数日、未来のことを考え悲観的になり落ち込み、何かセラピーを受けようかとまで考えていた。
私の知人で、私が羨ましいと思う形でサラリーマンから自営業に転身した方がいて、大きな決断を前に迷った時などはスピリチュアルレスポンスセラピーを受けたと言っていたのを思い出し、自分でも情報を調べてみた。
このセラピーは、意識の潜在的な部分にアプローチするようで、時には過去世の記憶に遡ってまで、根を探るという。
過去世かあ…。
スピリチュアルレスポンスセラピーを否定する訳ではないが、ちょっと引っかかるものを感じた。
なぜならば、私は過去世、前世云々の類いに興味がない。
せっかく新しく地球に生を受けて今存在しているのに、どうして過去世を気にする必要があるのか疑問なのだ。
輪廻転生に興味があり、それを信じたい人は信じれば良いし、そうでなければ信じなくても良いと思う。どちらを選ぶ自由も全ての人にあるはずだ。
アーリア人がドラヴィダ人を支配する際、現状を説明し納得させるためバラモン教に輪廻転生説を組み入れたのではないか、と私は密かに思ったりしているが、現代においてキリスト教圏でも前世や生まれ変わりについて関心が持たれているのは、人間の左脳は分析や理由を追求する機能があるためかもしれない。
まずは、自分の頭の中で何が燻っているのか、自分で、整理し理解しようと思い、仮にセラピストに現状を説明するつもりで文章をタイプしてみた。
一通り書き出すと、ほぼ全体が、私の頭の中にあるのは、過去の経験で、その経験があったからまた同じことが起きたらどうしようという不安、その経験に基づく自分の推論とネガティヴな予想である。
それらの中に、現在、起きていることは何もない。
もろに、左脳の機能領域から出た思考にモヤモヤしている現状を文字として把握するのは、他人の相談を受けているような気分にさせてくれた。そして、今考えても仕方ないことは考えるのは無駄だと目が覚めた。
そんなことを考えていたら、すっかり、セラピーを依頼しようかという気持ちが萎んでしまった。
その後、知人のSNSの投稿であったり、何げに見たニュースであったり、私の不安に対するヒントや答えが相次いで現れた。
答えは自分の中にある、というのは、本当だ、と思った。