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特許重要判例を読もう!(0)はじめに

唐突ですが、判例を読んで解説していこうと思います。

特許に限らず法律の分野で重要なのは、①条文になります。しかし、条文の解釈が難しかったり、まだ条文になっていないけれど、数々の裁判の中で形成されてきた規範(判例法)は条文だけでは分かりません。②判例でその穴を補完することが重要です。更には、その裁判例を更に補完するものとして③立法趣旨や学説があります。

その為、①条文⇒②判例⇒③立法趣旨、学説の順番で理解を深めていくことが良いと思います。

裁判例と判例

裁判例と判例って同じものじゃないの?そう思ってました。でも、どうやら違うようです。簡単に言うと、

 裁判例:下級審において、出される判決

 判例:最高裁で判断基準を判示した判決

となります。最高裁での判決であっても射程が狭いものとかいろいろあるみたいですが、それは置いておきます。とにかく、裁判例なら何でもいい訳じゃなくて、正しいものを選ばないといけないわけです。

重要な判例ってどれなのか分からない!

となりますよね。でも、ちゃんとそれをマトメてくれる人たちがいます。所謂「百選シリーズ」(有斐閣)です。著名な先生方による判例解説をまとめ上げた書物で、憲法やら著作権やらいろいろな百選が存在します。

私は特許専門なので、そのなかでも特許判例百選(百選なのに百以上あります)や書籍等で取り上げられている判例から幾つかピックアップして自分なりに解釈をしたりしたものをUPしていきます。

本来の目的は、自己学習です。なので、読んでいて??となる部分もあるかもしれませんがご容赦ください。

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