8月のセミみたいな
休職を親に伝えたら「とりあえず帰ってきて話そう」ということで、帰省をしてきた。いろいろと話したようで、なんも話さなかったし、多分いろいろ話した。とにかく「前を向きなさい」「どこまでもうまくいかなければ、帰ってきてそこからリスタートすれば良いから、とにかく向き合うことをやめないように」と言葉をもらった。「無条件にお前の応援団やから」と。
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上記の言葉をもらった上で、新幹線に揺られながら、ボヤボヤと思考を回していた。今はほんとにゴミクズみたいな気分で、まだその辺に散らばってるセミの方が自尊心を保って生きているような気がする。
俺がどれだけ胸を張って生きたとしても、カブトムシくらいのフリしかできない気がする。「強い」といったところでそれはイメージで、カラスに襲われればひとたまりもない。ツノを突き立てて、相手を威嚇したところで、何かのエサになるのが関の山なのだ。
「死にたい」と思ったことがない人なんているのだろうか。このまま消えてしまえたらどれほど楽か、を想像したことがない人などいるのだろうか。想像だけして、まだ積極的に死ぬ理由も特にないから、惰性で生きている感覚のない人などいるのだろうか。
これが調子が悪いだけなのもなんとなく分かる。過呼吸で職場に行けなかった人間が、その週末に弾丸で東京大阪間を往復しているのだ。疲れがたまらないわけがない。
でも、たった5ヶ月で社会人生活に根を上げて、泣き喚いている自分は、見る角度に気を遣わないとただただ惨めでしかない。「正しくないのだから仕方ない」とも思うし、「今は」うまくいかないだけ、とも思えるようになりたい。
死ぬ気でやるなんて馬鹿だ。死んだと思ってやるんだ。
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