始まりは、地方の小さなアパレルショップだった。
なんとなく、アパレルの道に進んだ。
理系の大学に進んだものの、研究者として企業に就職する自分の姿が想像できず、
さてどうしようかと、ふらふらしていた時。
個人オーナーが営む自由度の高そうなアパレルショップを見つけて、楽しそうだったから就職してみたのが始まり。
お店は、雑居ビルの中にある得体の知れない古着屋さながらの風体で、隣は居酒屋という何とも混沌とした場所にある洋服屋だった。
一日に2.3組お客様がくれば良いような場所で、
先輩方は引き継がれた長年の顧客様を回しながら営