麓の先は奈落の海、空には月日
一週間程で、すたこらさっさ
山下りちゃった、おっちょこちょい達
おっちょこちょい達に、心酔&平伏する
これまたスットコドッコイな者達
イエス様の荒野での誘惑
誘惑、お試し&テスト&踏み絵は
2年は特にしつこく、トータルで5年
「あなたは特別な存在」
「あなたは天に選ばれし者」
「宗教団体を作りなさい」
これを一時的半実体の、神仏様方でさえ行う
躓かずに5年が過ぎ
「テストでしたか?w」
と尋ねると
「その通りw」
「躓かずに済む者は、どれ位いるんでしょう?
多いとは思えません」
「勿論、少ないw」
「でもこれは、別に大層な事ではなく
意識体としての、人の当たり前の事だったんですよね?」
「そう、本来はそうだった」
「躓いた者達はどうなるのでしょう?」
「それを知らない訳ではないしょう
逸れた道は途絶えます」
「逸れて修正が利くようには感じませんが?」
「気に掛ける必要はありません」
海底にへばり付いて生きてる者達には
目がない
中にはうっすら、光を感じる者達がいて
海底から浮上する事がある
浮上した者達が、海面に近付き
光が目に刺さる場合は、海面から
顔を出す事はない
海面から顔を出す者達は
それが至高だと誤解し
陸を嫌い、沖に離れて行き
戻って来る事がない
本来、人は陸に降下していた
陸には自分の小山がある
山は本来は、大きな山だった
自分の小山のある平地に降下した者は
その麓から歩み始め
自分の頂上に向かって、少しずつ登る
登る途中で、空を見上げ
月日に気付く
自分の頂上を果たした後は、空を見上げ
徒歩で月を目指し、更には日を目指す事を見据える
麓の先は奈落の海、空には月日
それは古代の、太陽の英雄、アトンとも呼ばれた