【読書】石黒浩「僕がロボットをつくる理由:未来の生き方を日常からデザインする」

石黒浩先生の「僕がロボットをつくる理由」という本を読んだ。非常に面白かったのだが、この本を読んだからといって石黒先生がロボットを作る理由はわからないと思われる。というか、石黒先生自身が何か理由があってロボットを作っているかはちょっと怪しいと思っていて、好きで作っているのではないかと思われた。

とはいえ、この本が面白くないというわけでは決してない。むしろ、インタビュー本としてとてもおもしろかった。例えば、石黒先生が食をテクノロジーの産物であるかのように捉えていて、インスタントラーメンをある種の傑作であるみたいなことを言っていた。また、料理も正式な手続きに則ってロジカルに作っていきたいように思われ、「科学者!」という感想を持った。

また、手先が器用なようで、自分で散髪しているとか、自分でアレンジしてカスタマイズしているとか言っていることも多くて、「工学者!」という感想を持った。

総じて非常に読みやすく、面白い1冊であった。



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