【映画】たそがれ清兵衛
映画「たそがれ清兵衛」を観た。同僚との付き合いも全く行わず、仕事が終わる夕暮れどきになると必ずまっすぐ帰宅する男(清兵衛)が主人公の映画であった。妻に先立たれ、裕福とはかけ離れた生活で、子供と認知症の母を養わなければならない。もはや出世への意欲も失われたが何気ない日々を暮らすことに幸福を感じているという姿は、今ではもはやスタンダードに近づいているのではないかとさえ思えた。
自分が好きなストーリーの1つに、弱者とされている人間が実は隠れた能力を持っていたというストーリーがある(ハケンの品格とか)。本作はそれに近い流れもあり好みであった。時代劇は少し敬遠していた(というか観るきっかけがなかった)が入門編として観て良かったと思う。
それにしても、幼馴染を守るための切り合いで自分の刀の腕の高さがバレてしまったことがきっかけで、こんなラストになるとは…。巧みな伏線であると思った。