【読書】佐藤卓己「現代メディア史 新版」

「現代メディア史 新版」という本を読んだ。日本・アメリカ・ドイツ・イギリスといった各国におけるメディアを論ずると同時に、論じられるメディアもラジオ・テレビ・新聞・映画と多岐にわたる。これぞ教科書という感じでかなり網羅的に記述されているように思った。ただ、あまりにもトピックが広いが故に登場する固有名詞や情報量が多く、初学者には厳しい内容であった。1文1文は平易なのに頭に入ってこないというのは、高校時代の世界史を思い出す。

いまとなっては死語となってしまったであろうビデオであるが、そのビデオの普及を牽引していたのがいわゆるアダルトビデオであったという。一方で近年ではVRが普及しつつあるが、それを牽引するのもアダルト系のコンテンツであるかもしれない。もちろんスポーツやゲームといったコンテンツも需要を引っ張っているのであろうが、やはり性の力というのは依然として抗えないものなんだなと思った。

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