【読書】小佐野重利「絵画は眼でなく脳で見る――神経科学による実験美術史」
「絵画は眼でなく脳で見る――神経科学による実験美術史」という本を読んだ。美術史は美術+歴史でいかにも文系的な学問だと思っていたが、この本は神経、科学、実験、脳という言葉がタイトルにあるように、だいぶと理系からのアプローチで驚いた。過去に自分が拝見した美術館の展示でも、最新の技術を使って、見かけの絵画の裏に当初は別の絵が描かれていたことを明らかにしたという展示を見たことがある。この本を読んで、美術の分野でも理系的な技術との融合が進んでいるのだと改めて気づかされた。研究途上という感じもあったので、今後の展開を楽しみにしたい。