【映画】沈黙ーサイレンスー
映画「沈黙ーサイレンスー」を観た。スコセッシ監督の作品である。キリスト教信者が取り締まられていた時代の日本が舞台。日本にやってきたポルトガル人宣教師を主人公に、宣教師と日本の統治者のやり取りを描く。
タイトルの沈黙には少なくとも2つの意味があると思われた。1つは、自分がキリスト教信者であるということを黙っていなければならないということである。もう1つは、どれだけ救いを願っても、神は手を差し伸ばしてはくれないという意味での沈黙である。
後者の沈黙は絶望に近いが、その中で自分の信じるところを曲げてしまうのか、それとも貫くのかというところが描かれる。日本の役人が巧みに改宗へと追い込むが、果たしてそれは成功したのか。最後まで目が離せない作品であった。
映像美は邦画よりも洋画のほうが上だとなんとなく思っていたが、この作品で描かれる日本の風景は残酷でありながらも美しく見えた。
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