【読書】ジェシー・ベリング「ヒトはなぜ自殺するのか」
「ヒトはなぜ自殺するのか」という本を読んだ。これが理由!というはっきりした理由が書かれていたかと言われると疑問であるが、著者自身の自殺に関する経験であったり、自殺した者や遺された者のエピソードなどが描かれており、比較的読みやすかった。
自分は将来に対してある程度楽観的な態度を持っているが、将来のことなんて分からないのでその態度は妄想かもしれない。その将来に対する楽観的な態度が妄想であると気がつくことは一見賢いのであるが、それによって将来に対して悲観的になることがそういう結果をもたらすとしたら遺憾である。
また、自殺の伝染についても描かれていた。これは言われれば当然と言えば当然であるが、にもかかわらずメディアでの報道がそうした伝染を抑えるよう丁寧になっているかは少し疑問である。お笑い芸人に対するコンプライアンスを強める前に、センセーショナルな報道(例えば方法を詳細に報道するとか)に対するコンプライアンスを強めるべきではなかろうかと思った。
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