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おひとりさま・ひとりっ子による実家のたたみ方 #2

両親との距離感を決める

ほとんどの親は「子供に迷惑はかけたくない」と口では言うだろう。
私の両親も例に漏れず同じことを口にしていた。
「それなりに対応するくらいは備えてくれているのだろう」なんて
何の根拠もなく私も呑気に構えていた。
余裕があるとは言えないまでも、慎ましくそれなりに両親が生活を
送っていたからだ。
しかし実際は、両親が自立して生活できているからこそ何とかなっている、という方が正しいかもしれない。

「介護」を前提に準備すべきことが明確になったことで、
これまでぼんやりとしていた「両親のこれから」についての
解像度が一気に上がった。

解像度が上がった途端、2つの事実に向き合うことになった。

時間や経済的負担を分担できる兄弟姉妹はいない。
両親が人生を全うした後も私の人生は続く。

いざとなった時、なるべく両親の意向に則った対応をしてあげたい
とは思う。
一方で、両親の介護のために私自身の人生を犠牲にはできない。

両親との話し合いだけでなく、これからの両親と向き合っていくうえで、
私がどのような距離感で関わっていくのか。
「できること」と「できないこと」を明確に線引きすることが
ポイントだろう。

これから感情が揺さぶられることが何度もあるだろう。
その時に、いかに自分自身の心持ちを維持するのか、最初に自分で
決めておかなくては。

「絶対に共倒れだけはなりたくないし、ならない」

これだけは心に誓った。

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ふとしたはずみ
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