ギータを好きになる22の理由。
今年のホークスの最後は激しく残念だったが、逆に言えばベイスターズの下克上は本当にドラマチックで、スポーツはこんな風に何が起きるかわからないから面白いのだろう。
そして私は最後の試合でギータのホームランを拝めた(TVでだが)のが本当に本当に嬉しかった。
8年位前から、ソフトバンクホークスの柳田悠岐選手のファンである。
関東在住ながらときに福岡までホークスの試合を観に行くほど応援するきっかけになったのは、まぎれもなくギータであり、九州が両親の故郷とかいうのは後付けでしかない。
幼い頃はよく父親の横でTVの野球放送を観て、中学生のときは甲子園球児に夢中になった。高校時代には数十分で行ける西武球場へ友達と観戦に行った。
大の野球好きではないがルールはひととおり知っていたし、漠然とだが好きな野球選手は何人もいた。
しかし高校野球もNPBもメジャーも含め、これまでの人生で一番ファンになった野球選手は柳田悠岐。
ギータファンになったおかげで野球を観る機会が増え、ルールや球種にもかなり詳しくなった。
私が最初に注目したのは、スポーツのバラエティ番組で「ギータ節」を炸裂させていた笑顔の彼である。あの時はこんなにファンになるとは思わなんだ。
Youtubeなどですごい人だと知り、山田哲人と同じ年にトリプルスリーを成し遂げた選手と知る。哲人が複数回達成で目立っていたこともあるが、あろうことか私はそれまでギータを注視していなかった。
もともとは小柄ですばしっこいスポーツ選手が好きだった。
打順1番2番を打ち塁を盗み、ショートストッパーやセカンドで器用な守備をするタイプ。
ギータは1番2番も打つし盗塁もするが、見た目は長身でムキムキのスラッガー。守備は外野。
彼は私の好きなスポーツマンのタイプをドカーンとぶっ壊したのだ。いつかのあの浜スタのパネルのように。
先日、友人から「なぜギータが好きになったの」と聞かれた。
理由がありすぎて答えきれなかった。そして考えた。
私はなぜギータが好きなのだろう。
はたしてここに、ギータを好きになる
22の理由が存在した。
読んだ人すべてを間違いなくギータファンにしてしまうことをお許しいただきたい。
①ホームラン。大きいホームランを打つ選手やホームランを数多く打つ選手はほかにもいる。だけどギータのホームランは豪快で華がある。好き。「変態的」と言われるほど打球がハッとする飛び方をする。テレビで観ているとセンターフライかなと思うくらいあっという間に画面の上に消え、次に見た時には観客席に飛び込んでいる。好き。
「わあっ!」と声をあげずにいられない。気持ちがパアーッ!と晴れる。ギータは本当にうれしそうにベンチに帰っていき、サイコー!と楽しそうにポーズをとる。好き。
②顔。イケメンはほかにも大勢いる。でもギータの顔がとにかく好き。切れ長の目は真剣な時は少しコワい。好き。笑うとめちゃくちゃかわいい。好き。
③トリプルスリー。打率3割以上・本塁打30以上・盗塁30以上。やってのけた人は数えるほどしかいない(哲人の2年連続はすごいが)。単純にすごすぎる。好き。
④俊足。もちろんほかにもいる。なんといってもホークスには周東がいる。でも「光のように」走るギータが好き(もちろん今は怪我を避けるためスライディングはしないでほしい)。
⑤レーザービーム。やってのける外選手はほかにもいる。でもギータの長く逞しい腕から出るレーザービームが一番興奮する。好き。
⑥打撃。ギータが数年の間に「当たるとデカい」バッターでなく「点を取れる」打撃のできるバッターへと成長したことは、わざわざ私が言うまでもない。とにかく塁に出るギータ。好き。
⑦選球眼。その打撃の進化とともに選球眼を鍛えた結果、三振が減りフォアボールが増えたのカッコ良すぎる。好き。
待って。
ついてこれてますか?
続けます。
⑧おしり。かっこいいおしりの人は野球選手にはたくさんいるけどもギータのおしりが一番美しい。変態と言われてもいい。ユニフォーム越しに(←当たり前だ)見つめてしまう。好き。
⑨筋肉。とりわけマッチョ好きなわけではないのに、ギータの筋肉はずっと見ていたい。練習時のピッチリしたアンダーアーマーのシャツ姿もたまらん。好き。
⑩明朗快活。ギータの自然な明るさが好き。いるだけでベンチが明るい。私が言うのは変だが、きっと選手たちもそう言っている。故障から1軍に戻った日のヒーローはモイネロだったが、お立ち台でわざわざ日本語で「ギータさん戻ったサイコー!」と言っていた。そんなモイネロも好き。
⑪面白い。ねらってなくても面白いし、ねらってるのかよくわからない時も面白い。ホームでのヒーローコメントはいつもテキトーかと思えるほど気取らず、打球のごとくスコーンと突き抜けてて好き。3児のパパとなりさすがに落ち着いてきたが、かつての内川さん五十嵐さんとの爆笑対談や、ももクロファンであった彼がメンバーとからんだ時のはしゃぎっぷりや工藤さんとのやりとり、今観ても面白い。好き。
待って。
マジであと余裕で11個ありますよ。
⑫天然。ギータの天然は誰もマネできない。好き。
【注意】この動画観たらギータを好きにならずにいられないからねマジで!
⑬天才。私が言うことではないが、スポーツ選手は努力とは別に細やかな感覚をつかむ才能やセンスも絶対に必要。ギータは天才。好き。
⑭努力家。まことにもって私が言うことではないし当たり前だがギータはものすごい努力をしている。努力してます感を見せない人ほど努力をしているものだ。よく「高校時代がいちばん地獄だった」と言っているが続られけたのは「野球が好きだから」と決まって言う。野球好きすぎて苦しみも笑い飛ばすギータが好き。
⑮実直。ギータは野球の理論を詳しく語るタイプではないが、フォームを変えたりスイングを研究したりと自身で実践したことについては実になめらかにわかりやすく語る(と、野球経験者の知人が取材を観て言っていた)。偉ぶらずにシンプルに語るから伝わる。好き。
⑯繊細。ギータは少年時代ガリガリに痩せており、今の肉体は先輩やコーチのアドバイスを得て筋トレ等で作り上げたという。今でもシーズン後半は痩せてしまうと言っていたし、怪我で離脱からの復帰後や不調が続いたときは見るからに痩せている。そんな、ときに心配になるような繊細さも好き。
待って。
ここからが大事。
⑰優しい。チームメイトや後輩や子供たちに接する姿に優しさがにじみ出ている。子供に優しいエピソードは山のようにあるから見てみてほしい。あざとくない優しさに憧れる。好き。
⑱謙虚。ギータは自分を大物として語らない。メジャー行けだの髪切れだの煽られてもマイペース。だがほかの選手への賞賛はスラスラと口にする。何より常に自らを「とにかく野球が好き」と語る。そこが好き。
⑲声。あの少しやんちゃでよく響く声。フルスイングとともに漏れ聞こえる怪獣のような咆哮。飛び出す広島弁。好き。
⑳足。昭和じゃあるまいし男性の足が長いかどうかなんてどうでもいい。しかしギータの足は長くてカッコいい。好き。
㉑ニックネーム。ムネリンこと川崎宗則が付けた「ギータ」という愛称が最高に好き。ギータの愛称はプロになってからなんだよね。そんなムネリンも好き。
㉒馬主。馬持ってる。好き。
どうです、まいったでしょう?
結局理由なんて「好き」だけじゃないかって?
まあ、そうなんだよ。
ギーさん、
TVで、ベルーナで、千葉マリンで、そしてペイペイドームで、
まだまだ野球をするあなたが観たい。
そして、辛いことをすべて吹き飛ばす誰よりも特別なホームランを打って、おなかの底から「やったあ!!!」と叫ばせてほしい。
まだまだ引退なんかさせないんだから。
好き!
以上を以ちまして、
柳田悠岐 選手へのファンレターを
締めくくらせていただきます。
ほんとに投函したい。
[完]