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時間⏳


カレと出会ったあの島🏝️のあと
実はそもそも🏝️の次に行く国があった。
暫く長期のお休みといえばあの🏝️に滞在。

買い物🛍️もして海も見て、ホテルでボーッとして。その間にも東京の父は合間合間に仕事が入る。いつも何かしらやり取りをしていて
頭を空っぽになんて出来なかっただろう。

まだ20歳そこそこの私はわがままもいい事に
🏝️じゃないところに行きたくなった。
それがニュージーランドだった。
何を見てニュージーランドに行きたい!と言ったのか覚えてないがその頃Instagramなどなかったし旅行雑誌を漁っていてその中に行きたい街があったのかもしれない。

🏝️の滞在を少し短くしてもらって
その分、ニュージーランドにいく予定だった。
私の仕事も兼ねた🏝️でうまくいかなかった時に
カレに出会いカレの言葉で後押しされ
そしてそこで私は東京の父と母
にもう一度そこに連れていってもらった。
その後をストーカーのように勝手についてきたカレもなぜかそこに仲間入りし、
私とカレの家族はなぜか変な関係のまま🏝️に少し滞在。
🏝️で仕事での縁から仕事関係なしに
そのファミリーとの絆を深めていった。
そこが私とカレにとってのもう一つのファミリー。もうそこのご夫婦はお空へ🌌逝ってしまったが。
寧ろ、あっちでカレと楽しく過ごしているんじゃないかそんな気もしてる。

🏝️での延長を無事終えたが
私のお休みは終わってしまった。
ニュージーランドに行けない現実。
そこで有給をお願いしたら急だったけど
オッケーが出たのでそのまま
🏝️からニュージーランドに東京の父と母と向かった。あれ。違うか。
先に東京の父と母とカレのパパとママはニュージーランドに旅立ったような。
🏝️で出会ったカレとカレのパパとママとも仲良くなっていた私達は家族みんなでニュージーランドに行く事になった。

まさかのカレとそのまま何故か過ごす事になった。

私の海外での過ごし方は基本、東京の父と母がいて関係者がいてとか。
だから私は何もせず過ごせる。
カレも本当の意味でお坊っちゃんだったので
親にお任せである。

大人になる私達は何も出来ず
親たちにおんぶに抱っこで😅
心苦しくなるのだけど甘えさせてもらっていた。

まだいたいなぁ。
そん事をカレと2人でいたら親たちはこれ以上無理だという。

私はまだたんまりあった有給を数日使わせてもらってカレと2人でニュージーランドのとある田舎の町に行った。
移動距離も家族で泊まった場所からだいぶあって。それでも私達ふたりはそこに行きたいと思った。
欲しい物もなかったし贅沢な食事も沢山した。
町並みが可愛くて。
お互いの故郷に似てるようなそんな場所だった。
ただ、何も考えずに2人で笑ってキレイなものを見たかったのだと思う。そこは特別、何か有名なものがあるわけでもなく
でもここに行きたい。
ニュージーランドのガイドブックを見て
2人で旅をさせてもらう事になった。

2人とも何もわからないまま。
不安と楽しみの感情のまま私達は出会ってまもないと思っていたカレと旅行をした。
安いホテルに泊まった。
隣同士で部屋を取り、アパートみたいな作りの
外観もかわいいホテル。その場所は日本に馴染みのある名前がついた部屋で気に入ってそこにした。

2人で沢山笑ったり話をしたり。
泣いたり怒ったり。

毎日、楽しくてフラフラあてもなく出かけた。
目的を一つ決めてそこに行く。あとはその時々で
決めていった。
感情のままに。任せて。

カレがそんなタイプの人だったので
たまにイライラしたり怒りながらも楽しかった。

そしてこんな旅を私達にさせてくれた東京の父と母とカレのパパとママに。
感謝でいっぱいだった。

私達がその後、
日本に帰ってから交際を始めた。
結婚予定まであったけどカレはイノチをなくしたけど、新婚旅行はもう一度、2人で行ったニュージーランドのあの町に行く事だった。


カレと2人で旅をしたあの小さな町を。
少し小高い丘から見た夕暮れ時の景色は目に焼き付いていた。
この私が涙を流したのだから。

見せてあげたいなぁと。
東京の父と母の顔が浮かんだっけ。

カレとはそんな時間をずっと過ごしたいんだと思ったんだ。

田舎に住んで
少し高い丘の場所に小さくてもいいから家を建ててその町の景色を毎日見下ろしながら
季節を楽しんで。そこには必ずお互いがいて。

朝ごはんは2人できちんととって。

毎日、一緒に過ごせる事って奇跡で。
毎日、おはようが言えて。
そんな当たり前のようで当たり前じゃない
日々をカレは私に与えてくれようとしていたんだった。



太陽みたいな人。


こうやって思い出すとポカポカする。
そして苦しくなって。

どうやったら乗り越えられるのだろうか。

なんて暗くなってはみても。
毎日やってくる。
時間は止まってはくれないな。
前を向いて歩いていかないと。
私達は生きているのだから。





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