第76回正倉院展: 奈良博メンバーシップカードはお得!
今日でおしまいの第76回正倉院展。
ようやく8日に行くことができました。
①「正倉院とは?」
まず軽く復習から。
こういうのとても大事!
・誰が?
光明皇后(聖武天皇のお后)が。
・何を?
聖武天皇の御遺愛品などを。
・いつ?
天平勝宝8年(756)6月21日(聖武天皇の49日法要日)に。
・どこで(どこに)?
東大寺の廬舎那仏に。
・どうした?
奉献した。(天皇の御冥福を祈念して)
なぜ、亡くなってから49日という短期間で、夫の愛用品を手放すことに決めたのか?については、もちろん、聖武天皇の冥福を深く祈った結果だろう。
が、光明皇后は夫が大切にしていた宝物を見るたびに、生前を思い出して悲しくなるので、大仏様に捧げることにしたのではという話を聞いたことがある。
それほど、夫を愛していたのだと。
聖武天皇は大仏造立に全力を注いだが、完成の4年後に亡くなった。
【正倉外構公開について】
校倉造で有名な正倉院の外構は大仏殿の北側にあり、通年公開されている。
教科書に載っていたそのままの建物を見ることができる。(正倉院展の時だけ公開時間が少し変わる)
正倉は向かって右手から、北倉、中倉、南倉となっていて、北倉には、聖武天皇ゆかりの品々、中倉、南倉には、それ以外の東大寺に関わる文献や品々が納められている。
で、もう一つ、言うと、
現在はこの建物には宝物はなく、そばに建てられたコンクリート製の東宝庫と西宝庫に保管されている。
(なんや、空なんか!)
② 奈良博メンバーシップカード
裏技というほどでもないけど、ちょっとお得な情報を。
奈良博メンバーシップカードは、奈良近郊に住んでいて時間の自由がきく人にはとても重宝だと思う。
発行日から1年間有効で、4500円(「奈良博便り」の送付なしにすると)
カード払い可。窓口で買ったその時から使える。通常は窓口は9時から開いている。
*年4回の特別展(正倉院展とか空海展とか)が無料。
ただし、同じ展覧会は2回まで。
*名品展・特別陳列(仏像館でやってる展示)や平常展は何回でも無料。
*展覧会の目録は10%引き、地下のレストランで5%引き。
*会員向けの特別鑑賞会
↑これがいい。
各特別展につき1回、研究員の解説付きの鑑賞会がある。
都度案内が来て、希望すると当たることがある。(多くなると抽選)
※2023年度の当選倍率は4~7倍(←HPによると)
私の感覚的には、年に一回くらい当たるかな。
メンバーシップの方で落ちてもキャンパスメンバーズの方の同様の鑑賞会の定員割れていたら、どうですか?と案内が来る。
平日の昼からが多いので,学生には難しい時間かな。
解説の後、自由に展覧会を(貸切状態で無料で)見ることができる。
悲しいことに、
私の前回のメンバーシップカードは、なんと10月25日で満了していた。
今回の正倉院展は10月26日からで、しかもスタンプ欄が一つ空いているのに一日違いで使えない。地団太踏みそうになった。
でもこれにも裏話があって、
私は「空海展」の特別鑑賞会が当たったので、合計3回行っている。十分もとは取れている。
今年は終了日近くにしか行けず、相当な混雑が予想された。少しでも楽にすいてる時間に行く方法を考えた。
メンバーシップカードを持ってると予約しなくても入れるらしい。そして,購入後、すぐに使える。
当日新館にある窓口で8時過ぎ(通常は9時から始業)にカードを購入。すぐに本館で列の最後に並ぶ。空港のファーストレーン的なものではないので、混んでいる時間に行くと、長い列の後ろに並ぶことになるので,そこは注意!
さすがにこの時間では、スルスルと入れる。
ゆっくり見てると、途中で団体さんがザワザワと入ってきた。作戦、成功。
帰りにミュージアムショップでグッズを買おうとしたら、お目当てのがすべて売り切れていた。
紅牙撥鏤尺の物差しと、魚形チャームが欲しかったのに。
仕方なく買ったのはこれ↓
奈良は次、おん祭りに向けて走り出す。