【Starlink】快適な通信とコスト削減を両立した事例|高知県 株式会社土佐洋
今回は高知県で近海まぐろ延縄漁業を営む株式会社土佐洋さんの事例をご紹介します。
同社では最新の衛星通信「Starlink」の導入によって、日々の操業に大きな変化をもたらしているそう。
今回は同社に所属する第57海援丸の船頭さんにお話をお伺いしました。
Starlink(スターリンク)とは
Starlinkとは、スペースX(SpaceX)によって開発された衛星インターネットサービスです。
2024.2より海上での利用が解禁され、船舶向けサービスの提供がスタートしました。
地表から約550kmという低軌道を飛行するため、地表と衛星の距離が近いことから高速・大容量のインターネットサービスを可能としています。
Starlink導入後の変化
LH)今日はお時間を頂きありがとうございます!
Starlinkを設置して1ヶ月ほど経ったかと思いますが、使い心地はいかがですか?
船頭)いやー、本当にすごいわ・・これは。
これまでは沖に出たらケータイが使えないことが当たり前だったけど、どこでも高速でインターネットに繋がるからびっくりだよ。
LH)満足いただけているみたいで何よりです!
船では主にどういった用途で通信を活用しているんですか?
船頭)業務に役立つという部分でいうと、気象情報が詳しく見られるようになったのは大きいね。
これまで沖ではパソコンでえびす君を見るだけだったけど、Starlinkを導入してからはえびす君に加えてWindyを見れるようになった。
Windyは無料のプランで天気、雷雲、潮流を確認してるけど、今のところは十分満足してるよ。
あとは漁師仲間や家族とLINEでいつでも連絡が取れるようになったのも嬉しい。
今後何かトラブルがあったときでも、LINEが使えれば写真や動画を送れるから解決するのも早くなるだろうね!
LH)確かに、LINEが使えるようになるとコミュニケーションがスムーズになりますよね!
船頭)他にも休憩時間にネットニュースを見れるようになったのも嬉しいね!
これまでは沖に出てしまったら世間で起きていることが何もわからなかったけど、今ではどこにいてもリアルタイムに情報を得られる。大谷翔平の活躍ぶりも毎日見られるよ!笑
LH)なるほど!通信が使えるようになると船上生活も快適になりますよね!
気に入っていただけているみたいで何よりです!
IP電話導入によるコスト削減
LH)土佐洋さんではStarlinkと同時にIP電話を使っていただいてますが、現場で実際に使ってみてどうですか?陸と同じように通話はできるものなのでしょうか?
船頭)最初は本当に使えるのか半信半疑だったけど、驚くほど快適に使えているよ!
従来の船舶電話では陸近くでも途切れることがよくあったけど、Starlink+IP電話だと音声が途切れることがほとんどないし、遅延もほとんど感じないレベルだね。
それに従来の船舶電話よりも使える範囲が広いと思う。前回の航海では15度線あたりの海域まで行っているけど、今のところどこでも使えているからね。
船頭)しかもこれで「かけ放題」なんだからすごい。※通信パケットは発生
これまでは船舶電話代だけで月に10~20万円なんてこともあったと思うから、かなりコスト削減になってると思うよ。
今使ってるIP電話は社用携帯みたいな感覚で使えるからすごく手軽だし、今後は船舶電話を使う機会がどんどん減ってくるんじゃないかな。
LH)順調に使えていて安心しました!
船舶電話がなくなることはないにせよ、コスト削減はいろいろな漁法で課題となっているので、これからはStarlink+IP電話がトレンドになっていくかもしれないですね!
※インマルサット回線は「050IPかけ放題サービス」対象外
船頭さん、ありがとうございます!
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