🤗代表的な市販便秘薬を紹介します❗
便秘診断の目安は「排便が3~4日に1回まで減少している状態」です。
排便回数や排便状態は個人差が大きいので明確な判断基準はありません。
1日1回以上の排便があっても「便が硬い」、「1回の排便量が少ない」、「排便後スッキリしない」という場合でも便秘の可能性があります。
市販便秘薬、配合している有効成分により大きく2種類あります。
一つ目は、腸を刺激して排便を促すタイプの刺激性便秘薬。
二つ目は、便に水分を含ませることで柔らかくし、出しやすくする
非刺激性便秘薬です。
便秘薬の中身・特性を知って自分にぴったりの便秘薬を選びましょう。
🟨刺激性便秘薬
大腸や小腸に直接働きぜん動運動(内容物を送出す動き)を活発に
しますが、腹痛を起こしやすいので注意が必要です。
頻繁に使用すると効果が薄れてくる可能性があり、長期の使用は避ける
ようにしましょう。
Ⅰ.コーラック錠(有効成分:ビサコジル)
🔸腸粘膜の神経に働き、腸のぜん動運動を活発にします。
ビサコジルは胃で溶けずに腸に届いて働くために腸で溶ける様に工夫した
錠剤です。そのため錠剤を割ったりしないでそのまま服用して下さい。
🔸服用タイミング:就寝前または排便を期待する数時間前
🔸効果発現時間の目安は6~11時間後です
🔸妊娠は薬剤師に相談して下さい
Ⅱ.スルーラックS錠(センノシド、ビサコジル)
🔸センノシドは生薬センナから抽出された成分、胃や小腸では吸収されず、大腸で腸内細菌によって分解され、腸のぜん動運動を促します。
これに加えてビサコジルの働きも加わります。
🔸服用タイミング:就寝前(又は空腹時)
🔸効果発現時間の目安は6~12時間後です
🔸妊娠は薬剤師に相談して下さい
Ⅲ.新ウィズワン(センノシド・カスカラサグラダ・プランタゴオバタ種皮)
🔸生薬センノシドと腸の働きをサポートする生薬成分、さらに膨らむ食物
繊維プランタゴオバタ種皮末を配合した薬です。
🔸服用タイミング:食後
🔸効果発現時間の目安は6~8時間後です
🔸小児は3歳以上で服用可能
🔸妊婦は薬剤師に相談して下さい
*尿が黄褐色又は赤色になることがありますが、これはセンノシドによる
もので、スルーラックでも同様です。
Ⅳ.ビューラックソフト(ピコスルファートナトリウム)
🔸大腸に作用して腸のぜん動運動を促す共に、腸での水分の吸収を抑えて
便を柔らかくして排出しやすくします
🔸服用タイミング:就寝前(又は空腹時)
🔸効果発現時間の目安は6~8時間後です
🔸妊娠は薬剤師に相談して下さい
Ⅴ.大地の漢方便秘薬(旧タケダ漢方便秘薬)有効成分:ダイオウ
🔸多年草ダイオウの根からつくられた生薬で、含まれたセンノシドの
働きにより大腸を刺激してぜん動運動を高めます。
🔸服用タイミング:就寝前
🔸効果発現時間の目安は、約8〜10時間後です
🔸妊娠中、授乳中の人は使用できません
🔸小児は5才以上で服用可能
🔸錠剤には半分に割れる「割線」が入っており、便秘の度合いに合せて
半錠ずつ量を調節して服用できます
🟦非刺激性便秘薬
便に含まれる水分を増やし、便を柔らかくして排便を促す便秘薬です。
腸を直接刺激しないため効果の発現は穏やかで、腹痛も起きにくい特性が
あります。効果を発揮には水分をしっかりとる必要があります。
服用する時は「コップ1杯の水と一緒に飲む」、「服用する時以外にもこまめな水分補給をする」を心がけましょう。
Ⅰ.酸化マグネシウムE便秘薬(酸化マグネシウム)
🔹酸化マグネシウムは、腸内で水分を集めることで便を柔らかくして排便
を促します
🔹服用タイミング:就寝前(又は空腹時)
🔹効果発現時間の目安は、約8〜10時間後です
🔹妊娠は薬剤師に相談して下さい
🔹小児は5才以上で服用可能
Ⅱ.ビオフェルミン 酸化マグネシウム 便秘薬(酸化マグネシウム、乳酸菌)
🔹硬くなった便を適度に柔らかくし、乳酸菌の働きで乱れた腸内環境を
整えます。
🔹服用タイミング:就寝前(又は空腹時)
🔹効果発現時間の目安は、約8〜10時間後です(早い方では1~2時間)
🔹妊娠は薬剤師に相談して下さい
🔹小児は5才以上で服用可能
*5~6日間服用しても症状が良くならない場合は服用を中止して
🥼医師、薬剤師に相談して下さい。