高級食パン『乃が美』の末路⁉️
皆さん良い季節になってまいりましたね〜。
本日は高級食パンブームを巻き起こし、今は閉店ブームとも呼ばれる
様になった『乃が美』について紹介していきたいと思います。
この方が食パンブームを起こした火付け役の乃が美の社長こと阪上氏である。
ここでこの阪上氏の経緯を少し紹介します。
阪上氏は2007年から大阪プロレスの会長を務めており、老人ホームへの慰問活動もしていた人物である。
高齢者の楽しみは食べる事とお喋りである。
高齢者の朝食は食パンが多いが、耳が硬く食べにくいと言う事を聞き、入居者がパンの耳を残す事が多いことに着目した。
また、子供は卵アレルギーで卵不使用のパサパサのパンを食べていた事もあり、これらの背景から子供から高齢者まで喜んでもらえる耳まで柔らかく、美味しいパンを作る事をひらめいた。
阪上氏は飲食店経営の経験もあり、柔らかくて甘いものは流行るという傾向を自身の経験から掴んでいたが、パン作りに関しては全く未経験だった。
理想のパンが完成するのに2年の月日を要した。
独自に材料選定や焼き時間、こねかた、こねる時間などを試行錯誤したという。
2013年10月2日、大阪の上本町本店をオープンする。
オープン初日はわずか30本しか売れず、厳しい結果だったという。
一斤800円という価格設定。
身内や客が800円のパンなんか誰が買うのか?
と突っ込まれたという。
しかしながら徐々に客足を伸ばし、西日本から店舗を増やしていき、
その後東日本へと続き、日本各地へと店舗を展開。
2013年の創業から5年間で100店舗以上の店舗を増やし、2018年には全店で100億円の売り上げを達成した。
乃が美の店舗の特徴として駅前に店舗を出すのではなく、路地裏に店舗を出す事である。
家賃が安いことのほか、本当に美味いものがある老舗には立地が悪くても人が来るという概念からである。
また、行列の人だかりを道行く人が見えるような場所を狙って建てられた店舗も多い。なお、230店舗のうち大半がフランチャイズである。
創業以来、全国各地へと乃が美の店舗を展開していったが、日本の首都である東京での出店はない状況が続いていた。「東京で流行っても、地方に出るとダメになるケースがほとんど。」「激戦区の東京で失敗してしまうとブランドが傷ついてしまう。」と代表の阪上は感じており、東京での出店は後回しの状況が続いていた。
芸能人を始め各種メディアも相まって、手土産にもってこいの商品へと飛躍していったのである。
しかしながら、パン業界は閉店していく傾向にあった。
とはいえ新規参入の増加で市場が飽和し、競争が激化しているのは事実だ。高級食パン専門ではないが、2月に関東私鉄大手の小田急グループが子会社の北欧トーキョーが運営するベーカリー「HOKUO」の全39店舗を閉店(うち10店舗はドンクへ譲渡)。同月には2021年11月に営業停止していたベルベ(神奈川県大和市)が横浜地裁に自己破産を申請して倒産している(一部店舗は元従業員が営業を再開)。
乃が美は3年連続食品部門賞を受賞している。(2018年)
しかしコロナ禍もあって経営は火の車である。
FCオーナーが窮状を語る。
「この30カ月ぐらい、12月の繁忙期を除きずっと赤字が続いています。にもかかわらず、乃が美ホールディングスと、同社に出資するファンド『クレアシオン・キャピタル』が本部の収益を維持するため、FCオーナーから徴収するロイヤリティを下げようとしないのです。経営に行き詰まり、『このままでは自己破産するしかない』と考えるオーナーが相次いでいます」
FCオーナーたちが要望書を提出するも…
「当初、ロイヤリティは売上の10%という契約でした。でも、売上が減る中、これを支払うと赤字になってしまう。本部とロイヤリティの引き下げ交渉を行ったのですが、『本部の収入が下がると、上場に差し支える』という理由で応じてもらえませんでした」(同前)
経営陣に対して不信感を募らせていくFCオーナーたち。そして2022年2月、FCオーナーたちは「はなれの会」と称する団体を結成。本部に対して、ロイヤリティの減額や経費の削減を求める要望書を提出するに至った。しかし、
「本部からFC店舗にロイヤリティ分の資金が一度だけ補填されましたが、結局、10%という割合は変わりませんでした」(署名に応じたFCオーナー)
『まとめ』
現在もこの状況が続いています。
ここで皆さんも思い出してみてください。
以前にタピオカミルクティーが流行って一躍ヒットしましたが
一気になくなりました。
今回の乃が美の高級食パンも同様です。
要は、未経験でも店が持てる、そしてレシピ通りすれば誰でもできる!
と言う事です。
この高級食パンはそれに芸能人とメディアが報じる事によって爆発的に売れたからに過ぎないと思います。
もちろん加盟金は必要です。
しかし高級食パンだけで同じ業態を続けていけるでしょうか?
疑問しか残りません。
やはり成長していく企業というのは常に変わり続けていくものであり、
常に変化していくものです。
誰でも出来て、すぐに店が持てるというのは後の事を考えていない!
と思います。
特に輸入に頼っている日本で、しかも賃金が上がらない状況では無理があると思います。
以上で本日は終了いたします。最後まで読んで頂きありがとうございました。