【往復書簡デンマーク→京都六通目】コンポート
引っ越しをしたり、新しい仕事を始めたりでバタバタしててなかなか更新できてなかった…（泣）。
ウインタータイムが始まってから、一気に日が短くなったよ。日の出も遅いし、夕方4時くらいには暗くなって、5時にはもう真っ暗。昨日から雪が降っていて、手袋を二重にして自転車に乗ってるよ。暗くて寒くて風の強い、北欧の冬が始まった。太陽がほとんど出ないから、気分も下がるし、なんだかやる気も下がる。だから最近はビタミンＤを飲んでるよ。
でも、寒いこの冬を楽しく乗り切るために、家の中で心地よく過ごすための工夫と文化があるから、この冬はそれをしっかりと学んでほっとする空間がいかにして作り出されるか全吸収するつもり！
秋はりんごの季節で、たくさんのりんごが採れるよ。そのままで食べれるんだけど、日本のりんごみたいにとびきり美味しいわけじゃなかった。でもスナックとしてもそのままりんごを丸かじりする人も多い。歩いているとよく家の庭にりんごの木があるのを見たり、ファーマーズマーケットに行くと、ものすごい量が並んでる。意外にもデンマークはりんごの国だった。そんなデンマークでは、そのりんごたちをコンポートにしたり、りんごケーキにしたりすることが大半で、私も作ったよ。
小さいりんごだから、時間と手間はかかるけど、その分豊かな時間を過ごせたよ。家主と一緒に作ったり、友達と一緒に作ったり、シェフの友達と作ったり。
コンポートの材料はシンプルで
りんご、レモン、バニラ棒、砂糖、水を混ぜて煮るだけ。
バニラ棒ってあんまり日本で見かけるチャンスが無かったんだけど（私だけかも）、こっちではどのスーパーに行っても必ずあるし、高くないからびっくりしてる。日本にもあったっけ…笑
コンポートはそのまま食べたり、ヨーグルトと食べたり。
沢山のりんごが採れる時期に、沢山のコンポートやジャム、ジュースを作って、寒い冬を乗り切れるように蓄えてるデンマークの人たちを見て、この時期日本には沢山の柿があるのかな～とか、焼き芋食べたいな～、干し柿、干し芋って最高だよな～って恋しくなったよ。