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「オープンAI、AI訓練で記事無断使用問われた裁判で勝訴」の件についての感想


はじめに

「原告の主張に十分な根拠がないとしてオープンAI勝訴の判断を下した。」(記事本文より引用)
 とのこと。
 これはイラスト生成AIとは異なるAIなのですが、一つの参考になる裁判の結果だと思います。
 「原告の弁護士は、裁判所が指摘した事項に対応し再提訴する方針だと説明した。」(記事本文より引用)
 とあるので、まだ裁判は続くようですが、とりあえず記事を残しておこうと思います。

私見(2024年11月10日追記)

①ひとまずは一安心

 まず、オープンAIが勝訴してくれたことに胸をなでおろしました。
 もしオープンAIが負けてしまったりしていた場合、今後他のAI(例:翻訳AIなど)の開発も委縮してしまう可能性があったためです。
 そういった可能性がひとまず遠ざかり、私としては一安心です。

②司法が「一般的な判断」をしてくれたことも嬉しい

 「原告の主張に十分な根拠がないとしてオープンAI勝訴の判断を下した。」(記事本文より引用)
 という判断であったことも嬉しいです。
 これは「(被害を)主張するなら(被害の)根拠を示してね」という風に私は受け取りました。
 この解釈はAIとは無関係に、ごく一般的な判断であると思います。
 つまり、AIを優遇したわけでもなく、原告の方を不当に扱ったわけでもない、一般的な判断であると、私は思います。

③原告の方がきちんとした根拠を示せれば裁判を起こしてもOK

 「「認識可能な損害」を主張できるか「懐疑的」としたが、原告が改めて裁判を起こすことは認めた。」 
 「原告の弁護士は、裁判所が指摘した事項に対応し再提訴する方針だと説明した。」(それぞれ記事本文より引用)
 ともあります。
 これは逆説的に根拠を主張できれば裁判を起こしてもいいよ、という風にも読み取れます。
 つまり、根拠が大事なのであって、根拠があればAIの学習等であっても裁判を進められるということなのだと思います。
 そして根拠がなければダメだよ、という話にもなるのでしょう。

終わりに

 もちろんこれですべての決着がつくわけでもなく、他の裁判などもあるため、これからも判例ができていくのだと思います。
 とりあえずは、AIの学習等に関して、ひとつの重要な判例ができたことを喜ばしく思います。
 それでは、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。




 
 

 



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