Granada

今はマンチェスターで暮らしている。好きなこと、読書、空手、歩き。好きな場所、空港、海、図書館。

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今はマンチェスターで暮らしている。好きなこと、読書、空手、歩き。好きな場所、空港、海、図書館。

最近の記事

論文『食料、農業、気候変動』を読んで Empson, Martin, 2016, "Food, Agriculture and Climate Change," International Socialism, 152.

論文と著者について  三日前に書いた「Enough is Enough(もうたくさんだ)とつながったクロアチア戦 |Granada|note」という記事で、「どこかにつながる痕跡」について書いたのだけれど、さっそくまたあらたな痕跡がつけ加わった。それが今からここで紹介する論文であり、著者マーティンとの出会いだ。そういえば、その記事でふれた記事「イギリスの「抗議活動は危険」? 楽しむ強さについて|Granada|note」に書いた10月1日のデモの現場にマーティンはいた。  

    • The Manchester Japanese Festivalで出会った「こんな私が私の好きな私」

      ドキドキManchester Japanese Festivalへ行ってみた  2022年の8月28日(日)にDoki Dokiフェスティバル、またの名をThe Manchester Japanese Festivalへ行ってみた。要は日本文化のお祭りだ。日本の「伝統」文化にまつわる展示や催し物もあるが、いわゆるクール・ジャパン、あるいは「オタク」にかかわるものが大半だと言っていいだろう。  コミケのような役割も果たしているのだろう、自分の作品を売っている人もいるし、マンチ

      • プライド・パレードは終わらない 足元にレインボー

        8月27日(土)はプライド・パレードだった。 昼12時に始まるのを待ちきれず11時半にはすでに沿道に人だかりができていた。 待っている間にも、誰が流しているのか音楽が流れ、通りを挟んで向かいに立つ70代は軽くいっておられるのではないかと拝察する白髪の女性がノリノリで踊っていた。 その前後はプライド週間ということで、街中にはレインボーがあふれかえっていた。各店舗のショーウインドウもしかり、である。 200に迫る数のグループが参加したパレードで、もっとも盛り上がったのはNHS

        • でもハロウィンとかぶり気味にクリスマスもとっくに始まっている模様。

        • 論文『食料、農業、気候変動』を読んで Empson, Martin, 2016, "Food, Agriculture and Climate Change," International Socialism, 152.

        • The Manchester Japanese Festivalで出会った「こんな私が私の好きな私」

        • プライド・パレードは終わらない 足元にレインボー

        • でもハロウィンとかぶり気味にクリスマスもとっくに始まっている模様。

          HALLOWEEN IN THE CITYということで、こういうのなんて言うんだろう、空気入った物体があちこちに登場していた。ビルの上とか壁にも。写真は10月29日のマンチェスター中心街。

          HALLOWEEN IN THE CITYということで、こういうのなんて言うんだろう、空気入った物体があちこちに登場していた。ビルの上とか壁にも。写真は10月29日のマンチェスター中心街。

          ハロウィンはハロウィンで街のあちこちで盛り上がっていた。若者だけが大勢集まっているという感じではないけども。写真は10月29日(土)18時34分のMarket Street。

          ハロウィンはハロウィンで街のあちこちで盛り上がっていた。若者だけが大勢集まっているという感じではないけども。写真は10月29日(土)18時34分のMarket Street。

          【気軽に書評】『7つの階級 英国階級調査報告』マイク・サヴィジ著, 舩山むつみ訳, 東洋経済新報社, 2019年.

          見たいイギリスと見たいイギリス人   4月にイギリスに来てからいろいろなことがあった。私の身の上に、というだけではなく、イギリス人にとってもまた2022年は忘れられない年になるだろう。  ひとつには女王の即位70周年がある。それだけでも「グラナダはいい時にきたね」と何人かの人たちに言われた。ここですぐに付言しておかなくてはいけないのは、英国王室などなくてもいい、という人も私の出会った人の中にはいた、ということだ。  それから9月の死去。「グラナダはすごい年に来たね」と言われ

          【気軽に書評】『7つの階級 英国階級調査報告』マイク・サヴィジ著, 舩山むつみ訳, 東洋経済新報社, 2019年.

          【気軽に書評】『フランス柔道とは何か 教育・学校・スポーツ』星野映, 中嶋哲也, 磯直樹編著, 青弓社, 2022年.

          フランス柔道とイギリス空手  イギリスで空手のフィールドワークを始めたのが今年の4月だった。この本が出版されたのが6月、私がこの本の存在を知ったのは7月だ。この本のおかげで、イギリスの空手をどのように研究対象にしていけばいいのか、道しるべと言ってもいいくらいとても参考になった。  フランス柔道とイギリス空手という、ばってんに交差しているかのように共通点が無い感じがするかもしれない。でも、この本の存在を知った時すでに私はイギリス空手のもろもろをいくらか体験し、現実の怒涛の波に

          【気軽に書評】『フランス柔道とは何か 教育・学校・スポーツ』星野映, 中嶋哲也, 磯直樹編著, 青弓社, 2022年.

          知らない人にSmile!としつこく言ってくるようなイギリスが好き

           イギリスには嫌いなところもあれば好きなところもある。どこでもそうだろう。そんな中で、イギリスに滞在してじわじわ気がついてきた好きなところは、無関係な他人に優しいところ、親切なところだ。  もちろんそれは私が経験した範囲での体感でしかないから、それでイギリスのすべてを語りきれるわけではないし、イギリスを知るほかの人が同意するかどうかはわからない。人種差別だってあるし、嘲笑や暴力もある。でも、今のところ私の身の上に起こったことなどをかんがみると、イギリス人に対する私の印象は、お

          知らない人にSmile!としつこく言ってくるようなイギリスが好き

          マンチェスターの畑で農作業してランチをみんなで食べる

          マンチェスターにいる理由のひとつに、Plat Fields Market Garden(PFMG)の存在がある。 街の中心からバスで20~25分くらいで行ける広大なPlat Fields Parkの中にある。 いわゆるCommunity Supported Agriculture(CSA)を実践しているガーデンで、いろいろな人たちが農作業に従事している。 日本語では「地域支援型農業」となるようで、たとえば農林水産省のサイトでは「農家と消費者が連携し、前払いによる農産物の契約

          マンチェスターの畑で農作業してランチをみんなで食べる

          イギリスにEating or Heatingの冬が来る 悲しむのは生活のことかもしれない

          訃報が流れてから、何人もの日本の友人から「イギリスではみんな悲しんでるみたいだね」「これまでにない雰囲気でしょう」と言われた。 ああそうなんだ、とあまりピンときてなかった。 日本では、バッキンガム宮殿周辺の映像を中心に、盛大に訃報が報じられていたようだ。 イギリスとアメリカの違いがよくわかっておらず韓流ドラマを唯一の楽しみとして地方で暮らす私の母ですら(「グラナダが映るかもしれない」ともいって)テレビ画面を凝視している、と妹が言っていたくらい、イギリスに注目したらしい。

          イギリスにEating or Heatingの冬が来る 悲しむのは生活のことかもしれない

          イギリスの築500年の家でタコウインナーをごちそうになる

          6月1日から5日の四泊五日、DevonというところのOkehamptonに滞在した。日本でもだいぶ報道されていたようだけど、6月2日3日が即位70周年ジュビリーがらみのBank Holidayだった。 空手友達のRが、姉Mの家に一族が集まるからということで、マンチェスターから車で5時間かかるそこへ連れていってくれた。 カバー写真にあるように、漆喰の壁と藁ぶき屋根でできた築500年のなんともメルヘンなすてきなお宅ですごした。 室内の梁はひとつひとつが味わい深く、古い暖炉も現役

          イギリスの築500年の家でタコウインナーをごちそうになる

          イギリスでコロナに罹りきつねうどんが無性に食べたくなる

          コロナに罹っていないわけがないと思った。 Rから、昨夜熱が出て今朝自宅で検査したら陽性だった、という連絡が入った時。 私とRは、だいたい毎週日曜日にリバプール近くの町まで空手の稽古に出かける。 いわゆる出稽古というやつで、いつもの道場ではないところだ。 空手のことやRのことはまた別に書くから、それはともかくとして、Rの車で片道一時間弱だ。 Rは話し好きだ。 イギリスではほとんどの人がマスクをしない。 ということで、Rも私もマスクをしないまま、狭い車内でみっちり二時間、口角泡

          イギリスでコロナに罹りきつねうどんが無性に食べたくなる

          イギリスでも空手をはじめる

          マンチェスターで空手の稽古にはじめて行っていちばん驚いたこと。 それは、空手によって緊張と疲れがふき飛んだことだった。 空手が私におよぼす影響は、かくも強く、かくも同じなのかと。 いま通っている道場を初めて訪れたのは、4月6日火曜日だった。 マンチェスターには4月1日金曜日に到着していた。 目星をつけていたその道場では、私の帯の色だと土曜日と火曜日に稽古をやっているのを知っていた。 到着して翌日の稽古にはさすがに行けなかった。 だけど、その次のタイミングには行った。 日本

          イギリスでも空手をはじめる

          マンチェスターの中心でイランの自由をクルド人とさけぶ

          イギリスに来てから友だちになったAは、シリア出身だった。クルド人だとも言った。 移民に対して無料で提供されているカレッジのコースで英語を学んでいる。 私の自宅近くのガーデンではよくデモをやっている。 昨日はイラン抗議のデモだった。 頭髪を覆うヒジャブの着用の仕方が不適切だ、という理由で22歳のMahsa Aminiさんはテヘランで逮捕され、三日後に亡くなった。 このことに端を発するデモで、”RISE WOMAN OF IRAN”というプラカードも掲げられていた。 その様子

          マンチェスターの中心でイランの自由をクルド人とさけぶ

          イギリスの食事はまずいけど羨んでみる

           イギリスの食事はまずいとよく聞く。ほとんどの場合、私もそうだと思う。  イギリスの友人におすすめを聞くと、カレーに中華にピザだと言い、それはほとんど大英帝国植民地の食だったり、外来のものだったりする。あるいはグレービーソースたっぷりのサンデーローストか。  みんなよくサンドイッチを食べているようだし、手軽なので何度か買って食べてみたりもした。毎回後悔してばかりでもう手にすることもなくなった。  日本食の人気は高いのだけど、Japanese FoodだとかSushiだというこ

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