離婚したい目的のために理由を探していた?|アドラー|目的論
どうも、こびっとです。
私は4年前に離婚し、今は7歳の息子を育てているシングルマザーです。
離婚ってとても疲れるもので、離婚の原因を他者に話したり、それによってまた怒りが再熱したり、と感情が慌ただしいのです。
そんな私が1冊の本に出会い、考え方がガラリと変わりました。
人が変わったように「離婚」の出来事を完全に消化したのです。
それはベストセラーになった「嫌われる勇気」です。
この本はアドラー心理学をわかりやすく対話式で記したものです。
アドラー心理学とは
アルフレッド・アドラーとは、世界的にはフロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨匠です。
「トラウマ」の存在を否定し、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と
対人関係を改善していくための具体的な方策を提示しています。
そんなアドラー心理学では、物事を「目的論」でとらえます。
本の一部分を紹介します。
普通、ほとんどの人はこうこう考えます。
親からの虐待やトラウマ、イジメなど過去の出来事からくる不安があるから出られない、と。これは「原因論」です。
しかし、アドラーの「目的論」で考えると全く違う印象になります。
引きこもりの人の今の目的は「家から出たくない」
そこに向かうために、不安やトラウマを言い訳にしているという考え方です。
本当に辛い出来事があって外に出れない人からすると、痛烈な言葉ですよね。
「目的論」で離婚のできごとを考え直してみた
この目的論の例え話を読んで、私は離婚した時のことをふと考えたんです。
もしかしたら、結婚生活が離婚に向かい始めていた頃から、私は「彼と離婚したい」という目的に向かっていたのかもしれない。
その目的がはっきりした途端、そのために必要な、家庭としての不安、価値観のズレ、彼の性格、たくさんの不安要素を探していたんだと気づきました。
離婚理由が大きく一つか二つだとして、その他の彼の性格、不快に感じたこと、生活のズレなど細かいことは、私が1人でせっせと集めてきたんです。
離婚が妥当だと思いたいために、離婚理由を友達に話すために。うぅ醜い…
もちろん最初から探していなかったし、どうしても価値観のすり合わせができない、度重なる彼の嘘、お金関係、これらが離婚するきっかけとなったことは今は後悔はありません。
でも、私の目的が離婚に決まったときから、彼の嫌な部分は私が離婚するために、言い訳材料として探していたんだと気づいたのです。
ぐちゃぐちゃに絡まった糸の中から、スッと一本の糸を引き出した感覚でした。
私の行動の中に隠れていた「目的」を。
すると絡まっていたはずの糸が、パラパラと解けていきました。
私が変われば相手も変わる
そう気づいてから、私の考えが一気に変わりました。
本を読んでしばらく経った頃、彼に自分からLINEをしました。
「お疲れさま。養育費いつもありがとう。助かってます。」
すると、良い言葉をかけると相手からも返ってくるものなんですね〜
彼からすぐに返信が来ました。
「いつも良い子に育ててくれありがとう。」
人は嫌なことがあると、原因を探します。
そんなときこそ「目的論」なのかもしれませんね。
たった1冊の本との出会いで、人の考えがガラリと変わるなんて自分でも驚いた出来事でした。