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【読書感想文】うつの壁


なんでこの本を読みたいと思ったの?

私は昨年の3月にうつ病と診断されました。
原因は仕事のストレスです。
仕事は続けれておりますが、現在も治療中です。
この"うつ病"の正体を理解するために、この本を手に取りました。

誰が書いたの? どんな話なの?

東京大学医学部卒業の精神科医 和田秀樹さんの著書です。
はじめに、うつ病が心身に及ぼす症状の話、
次に、初診から回復するまでの心身の変化とそれに応じた治療内容の話、
うつ病にならないために、再発しないために行う抗うつ習慣の話、
家族がうつ病になった時の接し方の話、
うつ病患者に処方する薬と精神療法の話が書いてあります。

気になったところはどこ?

うつ病は再発しやすい病気であるということです。
本書には、主治医から社会復帰のサインが出たとしても安心できないと記載されています。また、厄介なことにうつ病は再発するたびに再発リスクが高まり、1回目は60%、2回目は70%、3回目は90%と記載されています。

読む前と読んだあとの気持ちの変化

かくいう私も再発組です。
本年9月に再度うつ病と診断されました。
通院と薬物治療が面倒になり、途中で辞めてしまったことが原因です。
本書には、再発後は1年から3年かけて抗うつ薬を飲むことが
大切と記載されています。実行しようと思います。

本を読み終わって分かったこと

この病気を克服すれば人間として成長できるということです。
著者は、うつ病にかかったとしても、それを克服することが出来れば
色々な意味で人間として成長し、またその後の人生、とくにうつ病にかかりやすい高齢期にいい影響を与えられる と記載しています。
うつ病の主原因はストレスであり、ストレスの多い状況に身をおくことで
脳のハード面、ソフトウェア面双方のバランスが崩れ、発症する病気です。
ここで言うハード面の崩れとは、脳内の神経伝達物質の不足です。
これは薬物療法により、治るケースが多いとのことです。
ソフトウェア面の崩れは、偏った”考え方"や"ものの見方"を言います。

ストレスを感じるも感じないも「考え方」しだいであり
うつ病を治療するには、この「認知の歪み」を修正することが近道ということです。おもに、物事を悲観的にとらえすぎる傾向は良くありません。
自分自身の思考パターンを見直して、日々のストレス社会から少しでも自分を守ることが出来れば、人間として成長できることがわかりました。



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