子育てと職員マネジメント#156

人は何にストレスを感じるか。

私の場合は、圧倒的に人間関係によるものが大きい。
そして、子育てにはほとんどストレスを感じていない。

この違いは、どこにあるのか?

確かに、子育てをしていると、子どもが言うことを聞かない。勉強しない。だとか、あれこれ出てくることはある。

まだ自分の子どもが幼児と小学校2年生と幼いこともあるだろうけれど、
「子ども(子育て)ってそんなものでしょ」という考えが前提にあるからなのだと思う。
子どもは、何をするかわからないし、想定外の出来事が起きる。
親が動揺したら、子どもにも伝わるから、親は基本的にはどっしり構えて、「大丈夫、なんとかなる」って目の前の障壁をクリアしていけばいいじゃん、と思える。

本来、ネガティブ気質な私が、子育てに関してはここ数年、どんどんポジティブになっている。
これは、自分自身が子育て真っ最中で試行錯誤してきたこと、子育てに関わる仕事をしている、勉強を続けていることなどで、考え方がアップデートされているからなのだと思う。

この考え方を子育て以外に応用するのがなかなか難しい。

子どもは、問題行動を起こして当然。
でも、大人になったら、常識のある行動をすべきでしょ。

こういう考え方が、根っこにある。

職場で感じるストレスを具体的にあげると。

言われたことしかしない。
言ったことと、やっていることが矛盾している。
理解できていないのに返事して、ミスをする。
注意すると不機嫌になる。メソメソする。
些細なミスに対する執拗な原因追及。

いやいや、待てよ。これ子どもと一緒だね。
そう、考えると自ずと対処方法がみえてくる。

言われたことしかしない。→言われたことが終われば次の指示を与える、だとか最初に言うときに、ゴールを明示して見通しをつけさせる。

言ったことと、やっていることが矛盾している。→どこで矛盾したのかを考える、伝え方を工夫する。

理解できていないのに返事して、ミスをする。→理解できたかの確認をする。自分の言葉で説明させてみる。ミスをしたときは、次にミスしないための方法を一緒に考える。

注意すると不機嫌になる。メソメソする。→最初は仕方がない。不機嫌になっても、「いいこと」は何も起きないこと、機嫌を直せば「いいこと」がはやくやってくることを覚えてもらう。

些細なミスに対する執拗な原因追及。→ミスした内容については、謝るけれど、大人だって、ミスするんだ。完璧な人間なんていないことを伝えて、必要以上な追及は相手にしない。

私の場合は、子育てにあてはめて考えると、比較的すらすらと答えが浮かんでくる。

「大人なんだから」、「あなたは子どもではなくて、お金をもらって働いているのだから」、「社会人として常識」、「これくらいは出来て当然でしょ。」

そういう視点で相手をみてしまうと、出来ないことへのイライラばかりが溜まっていく。
つまり、勝手に期待して裏切られる。

「新人ってそんなもんでしょ」
「学んでいない人ってそんなもんでしょ」
「誰だって、最初はきちんと説明してもらわないとわからないよね」

相手が誰であっても、資格があったとしても、最初から期待してはいけない。たとえ、キャリア採用の場合であっても!!!

「出来ない人」だとがっかりする前に、「どうすれば出来るようになるか」、「そのために自分が出来ることは何か」を考えて実践すれば、仕事のストレスも減るかもしれない。

自分以外の誰かに期待することなく、自分自身は期待以上のパフォーマンスができるように仕事をする。そんなことがスマートにできたらかっこいい。

子育ても職場のマネジメントは違うから、だなんて言わず、一緒だと思って期待を捨てたら、余計なストレスを感じなくなるかもしれない。
あくまでも私の場合の話で、子育てが好きな人は子育てにあてはめて考えるといいし、スポーツが好きな人は、スポーツにあてはめて考えていけばよいのだと思う。

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。

山本五十六

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